プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

プリント

データ中継技術衛星「こだま」(DRTS)の
軌道計算結果と第1回アポジエンジン噴射予定について

平成14年9月11日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団は、データ中継技術衛星「こだま」が、所定の第1トランスファー軌道に投入されたことを確認しました。
 軌道計算結果は次のとおりです。

 
決定値
計画値
遠地点高度
36,203Km
(36,206Km)
近地点高度
449Km
(450Km)
軌道傾斜角
28.5度
(28.5度)
周   期
10時間44分
(10時間44分)

 なお、現在衛星の状態は正常です。
 今後アポジエンジンを3回に分けて噴射させ、第2、第3トランスファー軌道を経て、ドリフト軌道への軌道変換を行う予定です。
 第1回アポジエンジン噴射は、9月11日午前9時21分頃(日本標準時)から約1時間にわたり実施し、第2トランスファー軌道に投入する予定です。

(補足)
・トランスファー軌道: 衛星がロケットにより打ち上げられた後、最終的な運用軌道に投入されるまでの間に一時的に投入される軌道。
・アポジエンジン  : トランスファー軌道上の遠地点(アポジ点)付近で噴射し、衛星軌道の近地点高度を上げて、静止軌道に近づけるためのエンジン。
・ドリフト軌道   : 静止軌道に投入される一歩手前の段階の軌道。地上から見ると、衛星が赤道上空をゆっくり動く(ドリフトする)ように見える。