プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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データ中継技術衛星「こだま」(DRTS)の
軌道計算結果とミッションアンテナ展開計画について

平成14年9月14日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団は、データ中継技術衛星「こだま」が、20Nスラスタを用いた軌道変換の結果、所定のドリフト軌道へ投入できたことを確認しました。
 ドリフト軌道の軌道計算結果は、次の通りです。

決定値 計画値
遠地点高度 36,027km (36,028km)
近地点高度 35,833km (35,787km)
軌道傾斜角 0.11度 (0.12度)
周   期 24時間3分 (24時間2分)
ドリフト率 1.8度/日(西方向)

 なお、現在衛星の状態は正常です。
 今後、2つのミッションアンテナ(フィーダリンク用アンテナ,衛星間通信用アンテナ)の展開を、9月15日8時45分頃(日本標準時、以下同じ)から10時45分頃にかけて実施する予定です。
 ミッションアンテナの展開結果およびその後の衛星運用計画については、9月15日13時00分以降に発表いたします。

(補足)
・ドリフト率 地上から見て、衛星が経度方向(東西方向)に移動する速さ
・フィーダリンク用アンテナ 地上局とデータ通信を行うためのアンテナ
・衛星間通信用アンテナ 中低高度で地球を周回する宇宙機とデータ通信を行うためのアンテナ