プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

プリント

データ中継技術衛星「こだま」(DRTS)の静止軌道投入について

平成14年10月11日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団は、平成14年9月10日17時20分(日本標準時、以下同じ)に種子島宇宙センターから打ち上げたデータ中継技術衛星「こだま」を、ドリフト軌道から静止軌道に投入するための軌道制御を、筑波宇宙センターからのコマンドにより、9月16日より実施してきました。
 最終の軌道制御を、10月11日10時26分から約7分間にわたり実施し、静止位置東経90.75度の所定の静止軌道に投入したことを、その後の軌道計算により確認しました。
 軌道計算結果は、次の通りです。

決定値 計画値
遠地点高度 35,798.6km (35,798.8km)
近地点高度 35,774.2km (35,774.6km)
軌道傾斜角 0.07度 (0.07度)
周   期 23時間56分 (23時間56分)

 なお、「こだま」は現在、計画通り搭載機器の初期機能確認試験を実施しており、平成15年1月頃より実験運用を開始する予定です。

(補足)
・ドリフト軌道 静止軌道に投入される一歩手前の段階の軌道。地上から見ると、衛星が赤道上空をゆっくり動く(ドリフトする)ように見える。