プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

プリント

「こだま」のロケットからの分離後の状況について

平成14年9月11日

宇宙開発事業団

本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

1.現状

「こだま」(DRTS)は、下記の通り所定の第1トランスファー軌道に投入され、打上げ約40分後の、チリ大学サンチャゴ局での運用において、太陽電池パドルの展開を確認した。

 
決定値
計画値
遠地点高度
36,203Km
(36,206Km)
近地点高度
449Km
(450Km)
軌道傾斜角
28.5度
(28.5度)
周   期
10時間44分
(10時間44分)

 その後、本日午前9時21分頃から約1時時間かけ、第1回アポジエンジン噴射を実施し、午前10時20分頃、正常に終了しました。
 なお、第1アポジエンジン噴射後の正式な軌道決定値は12日未明に発表予定。

2.今後の主要イベント

イベント 予定日時 アポジエンジン噴射後の
近地点高度 計画値
(速報値)
第1回アポジエンジン噴射(約60分)
【完了】
11日 9:21頃開始 7,791km
第2回アポジエンジン噴射(約56分) 12日 11:40頃開始 32,358 km
第3回アポジエンジン噴射(約4分) 13日 10:43頃開始 35,786km
フィーダリンク用アンテナ、
衛星間通信用アンテナ展開運用
14日 9:40頃開始 -
ノーマルモード移行
(三軸確立、パドル太陽追尾開始、
ホイールランアップ)
14日 16:20頃開始 -
静止化 打ち上げ約30日後に完了 -
初期機能確認終了、定常運用へ移行 打ち上げ約4ヶ月後に完了 -

以上


(担当:衛星総合システム本部衛星プログラム推進部長 長島 隆一)