宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
「つばさ」(MDS-1)は、下記の通り所定の軌道に投入され、その後クリティカル・フェーズの運用をすべて正常に終了した。(表1)
遠地点高度 | 35696.33km | (35735km) |
近地点高度 | 500.47km | (500km) |
軌道傾斜角 | 28.502度 | (28.5度) |
周期 | 635.16分 | (635分) |
イベント | 終了確認日時 (開始日時) |
結 果 | ||||||||||||
ロケットから分離 | 4日 12:32頃 |
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太陽電池パネル展開 | 4日 13:42頃 (13:39) |
正常 1056W (1029.8W以上) (注) |
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スピンアップ | 5日 1:23頃 (同日0:25) |
正常 5.3rpm (5±1rpm) |
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初期太陽補促 | 5日 2:33頃 (同日2:04) |
正常 9.8度(10±2°) |
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磁力計マスト伸展 | 6日 1:52 (同日1:50) |
正常 | ||||||||||||
クリティカル・フェーズ終了 | 6日 6:00 | ------ |
* | 太陽電池パネル展開については、発生電力値等により正常に展開できたことを確認した。なお、他の展開確認手段であるラッチ信号(6個)のうち一つが確認できなかったが、その後、搭載モニタカメラ画像により展開が完全であることを追確認した。 |
* | シャント(余剰電力を消費し、供給電力の安定させる装置)の温度が予測値を越えているが、機器への影響はない。状態を引き続きモニタ中。 |
2月14日までに、初期機能確認フェーズとしてミッション機器の機能確認を行い、その後定常運用段階に移行する。(表2)
日時 | イベント |
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2月7日 (L+3日) |
民生半導体部品実験装置(CSD)機能確認 地上用太陽電池実験装置(TSC)機能確認 |
2月9日 (L+5日) |
半導体レコーダ実験装置(SSR)機能確認 CPV型バッテリ実験装置(CPV)機能確認 |
2月10日 (L+6日) |
重イオン観測装置(HIT)機能確認 磁力計(MAM)機能確認 |
2月11日 (L+7日) |
積算吸収線量計(DOS)機能確認 放射線吸収線量モニタ(SDOM)機能確認 |
2月12日 (L+8日) |
並列計算機システム実験装置(PCS)機能確認 |
2月13日 (L+9日) |
(衛星状態モニター等) |
2月14日 (L+10日) |
初期機能確認フェーズ終了 |