宇宙開発事業
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
12月14日午前10時31分に種子島宇宙センターからH-IIA4号機により打ち上げられた環境観測技術衛星「みどりII」(ADEOS-II)の運用状況は以下のとおり。
投入軌道: | 遠地点高度: 近地点高度: 軌道傾斜角: 周期: |
約820km 約803km 約98.7度(極軌道) 約101分 |
パドル発生電力: | 約6200W (計画値: 5700W以上) | |
姿勢制御モード: | 定常制御モード・・・ リアクションホイールにより 姿勢制御をするモード |
12月23日〜1月2日頃 | 観測軌道投入のための軌道制御 |
1月2日〜1月8日頃 | AMSR回転増速 |
1月9日頃 | GLI冷却機電源オン |
1月下旬〜2月上旬 | センサ初期観測画像の公開 |
4月中旬 | 定常運用/校正・検証期間へ移行 |
日時(JST) | 運用経過 | 備考 |
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12月14日10時31分 | 打上げ | |
10時47分 | ADEOS-II分離 | |
11時36分 | 太陽電池パドル展開完了確認 | |
12時14分 | パドル張力をモニタするデータの一部に規格を外れる事象を確認 | |
12時24分 | 高性能マイクロ波放射計(AMSR)の信号処理の時刻タイミングに異常があったことを示す信号を確認 | |
18時頃 | 画像モニタ装置(VMS)の再生を行い、パドル全展開時の画像データを受信 | |
一周回分のテレメトリデータを取得、評価したところ、ロール軸まわりの姿勢制御を行うスラスタの動作量が予測値を超えていることを確認 | ||
22時半頃 | 海上風観測装置(SeaWinds)アンテナの保持部を解除したことを確認 | |
23時33分 | 衛星間通信システム(IOCS)のアンテナの保持部4個のうち3個を解除 | |
12月15日10時10分 | スラスタB系遮断弁閉での運用を実施しスラスタ動作量モニタ | スラスタB系推薬弁からのリーク確認のため |
16時45分 | AMSR信号処理の異常事象に対しリセットコマンドを送信し、正常復帰 | |
19時50分 | スラスタをA系からB系へ切り替えて運用を実施し、スラスタ動作量モニタ | |
12月16日22時35分 | 定常制御モードへの試験移行を実施。(翌17日5時30分まで約4周回分実施。) | |
12月17日5時30分 | スラスタモードへ再移行。 | |
9時25分 | 軌道間通信アンテナの未解除のアンテナ保持部を解放し、展開完了確認。 | |
11時8分 | 定常制御モードへ移行 |