プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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「エンデバー号」(STS-111/国際宇宙ステーション組立ミッション(UF2))の打上げについて

平成14年6月6日

宇宙開発事業団

 米国航空宇宙局(NASA)は、スペースシャトル「エンデバー号」(STS-111/国際宇宙ステーション(ISS)組立ミッション(UF2))を米国東部夏時間6月5日午後5時23分(日本時間6月6日午前6時23分)フロリダ州NASAケネディ宇宙センターにおいて打上げました。

 今回のフライトでは、2001年12月からISSに滞在している第4次搭乗員3名が下記の第5次搭乗員3名と交代すると共に、ISSのロボットアームがトラス上を移動する際に使用する「モバイル・ベース・システム」の取り付け、多目的補給モジュール「レオナルド」を用いた実験装置や物資の搬入を行います。
 なお、ISSとのドッキングは米国中部夏時間6月7日、着陸は米国東部夏時間6月17日の予定です。

第5次搭乗員

    
  • ワレリー・コルズン (Valery Korzun、ISSコマンダー、ロシア)
  • ペギー・ウィットソン (Peggy Whitson、アメリカ)
  • セルゲイ・トレシェフ (Sergei Treschev、ロシア)

     ※上記3名は、2002年10月打上げ予定のSTS-113/11Aにより帰還予定です。

         添付1 これまでのISS組立フライトについて
    添付2 UF2フライト前後のISSの図
    添付3 モバイル・ベース・システムの概要
    ※本情報につきましては、次のページでもご覧いただけます。





    ■これまでのISS組立フライトについて

    番号打上げ日(現地時間)フライト番号打上げ要素
    1 1998年11月20日 1A/R FGB(基本機能モジュール)
    2 12月 4日 2A ノード1
    3 1999年 5月27日 2A.1 補給艤装フライト
    4 2000年 5月19日 2A.2A 補給艤装フライト
    5 7月12日 1R サービスモジュール(SM)
    6 8月 6日 1P プログレスによる補給フライト
    7 9月 8日 2A.2B 補給艤装フライト
    8 10月11日 3A Z1トラス(若田宇宙飛行士)
    9 10月31日 2R ソユーズ、第1次搭乗員
    10 11月16日 2P プログレスによる補給フライト
    11 11月30日 4A P6トラス、太陽電池パネル
    12 2001年 2月 7日 5A 米国実験棟
    13 2月26日 3P プログレスによる補給フライト
    14 3月 8日 5A.1 補給艤装フライト(中性子モニタ装置)第2次搭乗員
    15 4月19日 6A 米国実験棟用ラックカナダロボットアーム
    16 4月28日 2S ソユーズ
    17 5月21日 4P プログレスによる補給フライト
    18 7月12日 7A エアロック、高圧ガスタンク
    19 8月10日 7A.1 補給艤装フライト、第3次搭乗員
    20 8月21日 5P プログレスによる補給フライト(NASDAの実験装置)
    21 9月15日 4R ドッキング室1
    22 10月21日 3S ソユーズ
    23 11月26日 6P プログレスによる補給フライト
    24 12月 5日 UF1 実験ラック、第4次搭乗員
    25 2002年 3月21日 7P プログレスによる補給フライト
    26 4月 4日 8A S0トラス
    27 4月25日 4S ソユーズ





    図1 8Aフライト終了時のISS(2002年4月)



    図2 UF2フライト終了時のISS





    モバイル・ベース・システムの概要

    モバイル・ベース・システム(MBS)は、2002年4月のSTS-110/8AミッションでISSに取り付けられたモバイル・トランスポータ(MT)と共に、ISSのロボットアームがトラス上を移動する機能を付与するものです。MBSにはロボットアームに電力を供給したり、ロボットアームとISS間を通信させる機能が備えられています。