宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
宇宙開発事業団(以下、NASDA)と独立行政法人通信総合研究所(以下、CRL)が共同で提案する「全球降水観測計画(GPM)/二周波降雨レーダ(DPR)プロジェクト」は、先導的基幹プログラムの一つである「地球温暖化・水循環観測プログラム」の一環を構成する「水循環観測ミッション」を遂行するためのプロジェクトの一つである。
場所 | : | 大阪府立大学 |
日時 | : | H14年11月14日 |
参加者 | : | 関西地区の大学、研究所、現業機関などから約300名 |
講演者 | : | 小川利紘(NASDA), P.DeCola (NASA), E. Smith(NASA), 中村健治(名古屋大学), 井口俊夫(CRL), 中澤哲夫(気象研), 沖理子(NASDA) |
内容 | : | TRMMの成果と今後のGPMへ向けた展望 |
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午前降雨卓越 | ![]() |
午後降雨卓越 |
午後の降雨 (地方時: 12 時-18 時) |
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午前の降雨 (地方時: 6 時-12 時) |
DMSP, U.S. |
TRMM |
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Rain over Northern Pacific Ocean, 5 January 1998 |
疑似 SSMI (現状) |
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疑似 SSMI (改良) |
TMI | ![]() |
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PR |
PR | 10 GHz | 19 GHz | 37 GHz | 85 GHz |
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(PR: Height = 2 km, 3:48-5:20 (UTC), 19 Dec. 1997)
アルゴリズムにおける主な仮定 | PRとの比較からわかった事、その影響 | |
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赤外線による観測 | ●雲頂温度(雲の高さ)と地表での降雨強度には統計的に一定の関係がある。 | 比例係数の地域依存性の定量的評価 |
マイクロ波放射計 (海上) |
●氷結高度は既知 ●雨の鉛直分布の形は場所に依らない。 ●水平方向の非一様性はどこでも変わらない。 |
氷結高度推定法の誤差評価 鉛直分布の地域依存性 非一様性の地域及び降雨強度依存 |
マイクロ波放射計 (陸上) |
●雲頂付近の氷晶などの氷の分布と地表付近の雨の強度の関係は一定 ●すべての雨は氷による散乱を伴う。温かい雨はない。 |
比例係数の検証 氷を伴わない暖かい雨の定量的評価 |
レーダ | ●雨滴粒径分布 ●対流性降雨における相変化(氷と水の分離)の高さ |
粒径分布の地域依存性 |
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赤線:TRMM以前のマイクロ波放射計による推定 黒線:TRMMの降雨レーダ(PR) と マイクロ波放射計(TMI)による推定 |
(NASA/GSFC) |
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●降水の正確な推定-->加熱の絶対量推定が正確に ●PRによる層状性/対流性降雨の割合の情報 ●PRの降雨の鉛直プロファイルから、大気加熱率の鉛直プロファイルを推定する試み |
インターネットの検索サイトやパソコン雑誌のお勧めサイトリストに掲載され、ヒット数多数
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