技術試験衛星V型「きく5号」(ETS-V)は、H-Iロケット(3段式)の試験機の性能を確認するとともに、静止3軸衛星バスの基盤技術を確立し、次期実用衛星開発に必要な自主技術の蓄積と、移動体通信実験を行うために打ち上げられました。そして、1989年3月31日、打ち上げ後約1年半の定常段階を終了しましたが、移動体通信実験機器(AMEX)は移動体通信実験及び衛星技術データの取得が引続き実施されたあと、1997年9月12日に運用を終了しました。
国際標識番号 | 1987-070A |
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打ち上げ日時 | 1987(昭和62)年8月27日 18:20 |
打ち上げロケット | H-Iロケット試験機2号機(H17F) |
打ち上げ場所 | 種子島宇宙センター |
形状 | 展開型太陽電池パドルを有する箱型 約1.4×1.67×1.74m |
質量 | 約550kg(静止軌道上初期) |
軌道 | 静止衛星軌道(東経150度) |
軌道高度 | 約36,000km |
軌道傾斜角 | 0度 |
軌道周期 | 約24時間 |
姿勢安定方式 | 三軸姿勢安定方式(コントロールド・バイアスモーメンタム) |