プレスリリース

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「はやぶさ」の姿勢制御装置(リアクションホイール)の不具合について

平成17年10月4日

宇宙航空研究開発機構

 第20号科学衛星「はやぶさ」は、平成17年9月12日に、目標とする小惑星イトカワの手前約20kmの距離に静止後、イトカワの科学観測を行いつつ、徐々にイトカワに接近し、現在約7kmの地点に達しています。

 「はやぶさ」は、既にお知らせしておりますように、本年7月31日に、リアクションホイール(姿勢制御装置)3基の内1基に不具合が生じ、2基による姿勢維持機能に切り替えて順調に運用を行っておりましたが、10月3日8:30ごろ、もう1基のリアクションホイールにも不具合が確認されました。 異常発見後、ただちに復旧作業を試みましたが、現状、回復に至っておりません。

 現在、「はやぶさ」は、残りの1基のリアクションホイールと姿勢制御用の化学エンジンを併用して引き続き、適正な姿勢を維持し運用されていますが、今後のミッション計画については、まず、探査機の状態を十分に把握した上で、詳細な検討を実施します。
 今後の予定につきましては、明確になり次第、速やかにお知らせ致します。



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