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小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン異常について

平成21年11月9日

宇宙航空研究開発機構

 小惑星探査機「はやぶさ」は平成22年6月の地球帰還に向けて、第2期軌道変換を実施中でしたが、11月4日(水)(日本時間)に、作動していた主たるイオンエンジン1基(スラスタD)の中和器の劣化による電圧上昇により、自動停止していることが確認されました。以降、同スラスタの調査及び復旧を試みてきましたが、現時点では、まだ再起動に至っておりません。

 JAXAでは、現在、探査機の状況を確認するとともに、地球への帰還に向けた対策について検討を進めています。検討結果がまとまり次第、あらためてお知らせいたします。


【注】「はやぶさ」は主推進装置として4台のイオンエンジン(スラスタA〜D)を搭載しており、各スラスタの状態は以下のとおりです。第2期軌道変換ではスラスタC,Dの2基で地球への帰還を計画しておりました。

  • スラスタA:打上げ直後に動作不安定等があったため、運用を休止中。
  • スラスタB:中和器の劣化による電圧上昇があり、運用を休止中。
           (平成19年4月以降)
  • スラスタC、D:それぞれ中和器の劣化による電圧上昇の傾向が生じている。
             なお、スラスタCについては現在停止中であるが、稼動することは確認している。


小惑星探査機「はやぶさ」

はやぶさのイオンエンジン(スラスタA〜D)
注)イオンエンジン3基稼働時の想像図です。