平成15年5月9日に打ち上げられた探査機「はやぶさ」はその後順調に飛行を続けていますが、「はやぶさ」の到達目標である小惑星1998SF36が、この度「ITOKAWA(糸川)」と命名されました。
1998SF36は平成10年(1998年)9月26日、米国ニューメキシコ州ソコロの望遠鏡によりマサチュセッツ工科大学(MIT)リンカーン研究所・地球軌道接近型小惑星(NEA)研究チーム(通称LINEAR)が発見した小惑星で、その後の観測により大きさは長さ約600m、幅約300m、サツマイモのような形をしており、自転周期は約12時間、ほぼ地球軌道と火星軌道の間の楕円軌道を約1.5年周期で回っていることが判っています。
小惑星命名申請の権利は発見者にあるため、宇宙科学研究所はこの小惑星に日本のロケット開発の父である故糸川英夫博士の名前をつけてもらうよう、LINEARを通じて国際天文学連合に提案し、このほど承認されたものです。