沖縄県那覇市で1月13日から16日にかけて第1回目の国際始原天体探査ワーキンググループの会議を開催しました。世界からは7つの宇宙機関から53名のご出席をいただきまして、成功裏に終わりました。今後、日本が事務局として、少なくとも年1回程度の開催を行うことになりました。これも「はやぶさ」の効果だとも思います。
「きぼう」日本実験棟の第二期前半(2010年から2011年)の船内の実験テーマについて、委員会で選定を行いました。この結果、生命科学8件、物質材料科学6件の候補テーマが取りまとめられました。特に日本はめだかが得意のようでして、めだかを活用した生命科学の実験を行おうというテーマが提案されております。その他、各々の研究についても、日本がリーダーシップを発揮しているようです。今後も第二期後半の募集もありますし、ぜひ奮って参加をしていただきたいと思っております。
当初1月28日(月)に予定されていた観測ロケットS-310-38号機が、2月6日(水)夕方、内之浦宇宙空間観測所からの打ち上げに成功しました。今回の打ち上げにより電離層圏のプラズマ分布を測ることにしており、この結果については、今後データ分析を実施し、後日発表させていただく予定です。
昨日の宇宙開発委員会において、EarthCARE衛星プロジェクトの計画概要について報告を行いました。こちらは欧州(ESA)との共同プロジェクトでして、日本がセンサ(CPR:雲プロファイリングレーダ)を提供してESAの地球観測衛星に搭載していただき、雲・エアロゾルの観測を行おうという計画です。
太陽観測衛星「ひので(SOLAR-B)」の打ち上げから約2年間の成果と最近の状況について、宇宙開発委員会で報告させていただきました。
技術試験衛星VIII型「きく8号(ETS-VIII)」について、桜島火山爆発の防災訓練での通信実験結果と、あわせて1月15日に発生したイオンエンジンの不具合について現状を宇宙開発委員会に報告させていただきました。現在、原因究明にあたっているところです。