日本実験棟「きぼう」での利用実験について、現在ファセット的セル結晶成長機構実験などを行っていますが、文化面での利用にも力を入れています。
文化・人文社会科学利用パイロットミッション(芸術利用)として、お茶の水女子大学が実施した「飛天プロジェクト」は脚光を浴びるものであると思います。4月30日には長期滞在中の若田宇宙飛行士が、「飛天の舞い」を行いました。映像は現在編集中のようですが、面白い舞いが見れたら良いと思います。また、若田宇宙飛行士の長期滞在にあたり、様々なイベントを行っています。今後も引き続き、実験を続けて行きたいと思います。
4月22日に第2回目のH-IIBロケット第一段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)を実施しました。150秒の燃焼試験が成功裏に終わりました。国際宇宙ステーションに物資を運ぶ、宇宙ステーション補給機(HTV)も4月23日に種子島宇宙センターに到着しました。夏頃の打ち上げに向けて、今後最終試験を行っていきます。
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」は、4月10日に初期機能を確認し、初期校正検証運用に入りました。出来るだけ早く初濃度データを発表できればと思っています。
以前より飛行実験用ジェット機を購入する予定ですと申し上げておりましたが、4月27日に入札を行い、導入機種が決まりました。2011年初頭には納入される見込みです。今後、実験装置などを組み込みながら製造される事になります。
4月26日に、国際宇宙ステーション国際シンポジウムを開催しました。たくさんの方々に出席していただきありがとうございました。ISS(国際宇宙ステーション)での利用成果は、従来はあまり発表されていませんでしたが、日本から提案して初めて成果発表が出来ました。今回は生物実験を中心に発表しましたが、今後は科学実験、物質・材料科学関係を含め発表したいと思います。2回目はドイツで開催される予定です。
また、筑波宇宙センターの施設公開では、おかげさまで従来の来場者の倍にあたる約18,000人の方々にお越しいただきました。大変盛況でした。調布航空宇宙センターも公開しましたが、約7,800名の方にお越しいただきました。たくさんの方々に来ていただき大変ありがとうございます。このようなJAXA施設公開等を通し、少しづつ国民の皆さんの認知度が上がればよいと思っています。
・若田宇宙飛行士によるおもしろ宇宙実験「その2」(5月15日)
・JAXA施設公開(5月16日@地球観測センター)
・JAXA施設公開(5月23日@沖縄宇宙通信所)
・JAXA施設公開(5月30日@勝浦宇宙通信所)
・JAXA施設公開(5月31日@増田宇宙通信所)
・スペースシャトルミッションSTS-127(2J/A)打ち上げ(6月13日@ケネディー宇宙センター)