1.国際宇宙ステーション(ISS)関係
2.ロケット関係
3.地球観測関係
4.宇宙科学関係
5.その他
6.シンポジウム及びタウンミーティングなど
7.今後の予定
古川宇宙飛行士は、約5ヶ月半に渡るISSでの長期滞在を終えて、11月22日に無事地球へ帰還しました。宇宙に滞在した日数は、日本人宇宙飛行士のなかで最長の167日です。今回の長期滞在の結果、日本の宇宙飛行士の宇宙滞在延べ日数は、ロシア、アメリカに次いで世界3番目となりました。
12月12日、政府の情報収集衛星「レーダ3号機」を搭載したH-IIAロケット20号機を、種子島宇宙センターから打ち上げました。予定通りに衛星を所定の軌道に投入し、H-IIAロケットは7号機から数えて14機連続の成功となりました。今回の打ち上げ成功で、国際的な評価基準とされる95パーセントの成功率を達成しました。
タイの洪水災害に対する支援活動として、タイ地理情報・宇宙技術開発機関(GISTDA)と協力して、航空機搭載レーダ(Pi-SAR-L)システムの運用によるバンコクの洪水観測を平成23年11月5日から27日の間に実施しました。この浸水域情報は、タイ政府の洪水対策本部(FROC)において洪水対策の基本情報として活用されるとともにGISTDAのウェブサイト上でタイ国民等に公開されています。
(1)金星探査機「あかつき」の軌道制御運用
「あかつき」は金星再会合に向けて、近日点における姿勢制御用スラスタ(RCS)による第3回の軌道制御を11月21日に行いました。これで予定した3回の軌道制御が計画通り終わりましたので、今後2015年以降の金星再会合を目指します。
(2)赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)の運用終了
「あかり」は今年の5月に電力異常が発生し、6月に科学観測を終えましたが、11月24日に停波作業を実施し、これをもって同衛星の運用を終了しました。「あかり」は約130万天体に及ぶ赤外線天体カタログを作成するなど、数多くの成果をあげてきました。これまでの運用にあたり、ご協力をいただいた関係各機関及び各位に深く感謝いたします。
(1)第18回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-18)
12月6日から9日までの間、シンガポールで第18回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-18)が開催されました。東南アジア諸国の28カ国及び関係する11国際機関から、合計で277人の参加がありました。JAXAは、アジアにおける国際宇宙ステーション(ISS)の利用を推進するため、各国からの実験参加について提言しました。またAPRSAFは今年で設立18年が経過し、参加する国や機関が増えてきたので、20年目を節目に運営を見直すことも提言しました。いずれも賛同を得られましたので、今後関係機関と協力しながら、具体的に取り組んで行きたいと思います。
(2)「きずな」による「宇宙から メリークリスマス2011」イベント
超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)のネットワークを利用し、一般広報・利用促進等を目的としたクリスマスメールを配信いたします(募集期間 12/1〜12/21、配信12/24予定)。クリスマスにメッセージを送りたいご家族・ご友人等のメールアドレスを募集しますので、皆様奮ってご応募ください。(参考:昨年の募集実績 88,426通)
※詳しくは「きずな」ホームページをご覧ください。
国民の皆さまからのご理解とご支援を得るため、各地でシンポジウムや施設公開等を開催しました。
(1)10月19日〜22日、11月9日〜12日の間、名古屋市国際展示場ポートメッセなごや(愛知県名古屋市)で「航空宇宙シンポジウム2011」に出展し、職員による講演等を行いました。期間中、会場全体で71,654人の方に来場いただきました。
(2)11月12日に、龍谷大学瀬田学舎(滋賀県大津市)で第68回JAXAタウンミーティング in大津を開催し、82人の方に参加いただきました。
(3)11月12日に、JAXA事業所の地球観測センターで一般公開が行われ、1,552人の方に来場いただきました。
(4)11月14日に、秋葉原コンベンションホール(東京都千代田区)で「平成23年度 宇宙航空品質保証シンポジウム」を開催し、258人の方に参加いただきました。
※【テーマ】本質を見極める感性で日本の底力を発揮する ひとつになろう宇宙航空、そしてニッポン
(5)12月4日に、長崎総合科学大学(長崎県長崎市)で第69回JAXAタウンミーティング in 長崎を開催し、133人の方に参加いただきました。