1月27日にプレスリリースしました通り、三菱電機株式会社より「JAXAとの契約において費用の過大請求を行っていた」との報告を受けました。JAXAでは直ちに対策本部を設置し調査を進めていますが、大変遺憾であるとともに日本の宇宙開発への影響を懸念しています。原因究明及び今後の影響について明らかにするなど必要な対応を図ります。詳細については分かり次第公表いたします。
関連リンク
1.国際宇宙ステーション(ISS)関係
2.ロケット関係
3.宇宙科学関係
4.航空関係
5.その他
6.シンポジウム及びタウンミーティングなど
7.今後の予定
(1)3月末に打ち上げを予定していたソユーズ宇宙船(第31次ISS長期滞在クルー、30S)ですが、帰還モジュールに不具合が発生し打ち上げが延期となりました。これを受け、5月末に予定されていた星出宇宙飛行士の打ち上げ(第32/33次長期滞在クルー、31S)についてロシアから7月中旬以降にしたいとの提案を受けていますが、今後国際パートナー間で打ち上げスケジュールを決定する予定です。
(2)古川宇宙飛行士は1月10日に帰国し、各地で報告会を開催し多くの方に参加いただきました。また被災地に赴き、主に被災地の小中学生と交流し激励しました。
「H-IIAロケット」の継続的な改良への取組み状況について
1月25日、「H-IIAロケット」の継続的な改良への取組み状況について宇宙開発委員会に報告しました。「H-IIAロケット」の新たな挑戦として世界最高の信頼性を維持しつつ、国際競争力強化のためのロケットの機能・性能向上を目指します。
(1)「はやぶさ」サンプル国際研究公募の実施
小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子(サンプル)の国際研究公募が始まりました。第1回目の公募は1月24日から3月7日までの間に行い、世界中の研究者・研究機関に対し応募を呼びかけます。本国際公募では、世界の研究機関による新しい分析成果が期待されます。
(2)「あかつき」の現状と今後の運用について
1月31日、金星探査機「あかつき」の現状と今後の運用について宇宙開発委員会調査部会に報告しました。「あかつき」は2015年、または2016年以降に金星周回軌道に投入することを予定しています。今後、衛星に搭載している機器などの状態を分析しながら投入時期を決定します。
「航空戦略検討委員会」報告書について
JAXA理事長の諮問委員会「航空戦略検討委員会」(委員長:内田 和成 早稲田大学商学学術院 教授)により、我が国の航空戦略、事業の方向性、体制、実用的成果をあげるための重点課題について、「我が国の航空戦略とJAXA航空部門の発展に向けた提言」と題する報告書の提示が1月にありました。JAXAは提言に基づいてアクションプランの作成を進めます。
海洋研究開発機構との連携協力協定を締結
2月6日、海洋研究開発機構(JAMSTEC)との連携協力協定を締結しました。これまで行ってきた地球環境分野や通信技術分野における連携協力をより一層進め、防災・宇宙輸送等の新たな分野も含めた共同研究などの充実化を図ります。当面は津波対策、ロケット打ち上げ時の天候対策、青少年の理科教育などにおいて連携協力を強化します。
国民の皆さまからのご理解とご支援を得るため、各地でシンポジウムや施設公開等を開催しました。