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 この実験は今のような大きな話に比べたらほんのオモチャのようなもので、宇宙に行くにはほど遠いですが、頭の中は明るい未来に向けて大きなことを考えていると知っていただければ、われわれの望むところです。
 次の展開としては、高度100kmまで上がって降りてくるシステムを作って、科学観測や環境利用実験に使えれば、再使用の優位性の理解がもっと深まるのではないかと考えて、この機体をさらに発展させることを検討しています。
 この程度の能力の機体は今の技術ですぐにでもできます。
 その次は、「もう人が乗ってもいいんじゃないの」とみんなが言ってくれればもっと良いと思いますが、これはまた別の議論が要ります。繰り返し飛ばせるロケットのメリットとゴールのイメージが共有されて世の中の認知が進み、わざわざ「再使用」ロケットと言わなくても、「ロケットは捨てないのが当たり前」という世界にどうやったら近づけるかをみんなで考えていただければ、とても良いことだと思います。
 ゴールへの道のりは長いですが、われわれの実験が、このような世の中を前に進めるための議論のきっかけになれば、もっと素晴らしいと思います。






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