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学生から広がる、宇宙のネットワーク 2003年の夏、日本科学未来館で「宇宙開発フォーラム」が開催されました。企画・主催は、法学部や経済学部など文科系学部の学生たち。「宇宙ビジネス」「宇宙開発政策」「宇宙法」など、理学や工学とは違う視点から宇宙にスポットを当てたもので、イベントも成功を収めました。今回のコラムは、同フォーラム実行委員会代表の田島博樹さん(東京大学公共政策大学院法政策コース)からの寄稿を掲載します。JAXAは宇宙を目指す若者たちを応援しています。(JAXA ウェブサイト編集部) 宇宙開発フォーラム実行委員会 代表 (東京大学公共政策大学院法政策コース) 田島 博樹 田島博樹氏 写真
デブリ問題についてのディスカッション(2003年7月28日) 写真


 この春も、多くの方々が新生活をスタートさせました。宇宙というのは「夢」を与える存在であるとよく言われますが、今年もその夢ある宇宙にかかわっていこうという意気込みを持って、多くの人が高校へ、大学へ、そして社会へ新たに進んでいます。
 しかし、今年の春はいつもとちょっと違いました。新たな場で活躍しようという人たちのネットワークができあがりつつあります。職場や学校といった「新たな場」の内にとどまらず、他の職場や学校などの人たちと結びつき、情報交換をし、行動しようという動きが活発になってきているのです。それも、ただのネットワークではありません。北海道から九州まで、高校生から社会人まで、そして芸術・経済・法律・政治・教育から工学・理学・医学に至るまで、地理的にも世代的にも学問分野的にも大きな広がりを持つ人々のネットワークです。

 宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF)は、2002年11月設立の学生団体です。2003年7月にJAXAの支援を得て「宇宙開発フォーラム」を開催するなど、宇宙に関心を持つ人のネットワーク拡大の一端を担ってきました。その活動は大きく3つに分けることができます。



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