大きな存在であるところに魅力を感じます。宇宙を感じ、宇宙の大きさに触れると、自分がいる地球は小さくて、その中にいる自分はさらにもっと小さいということを感じますが、だからこそ、今自分が立っているこの場所がとても愛おしく思えるんですね。宇宙を思うと、自分が今ここにいるんだということを感じるんです。
宇宙へ行った宇宙飛行士の方が、「宇宙は本当に暗黒の世界で、まったく命を許さない厳しさがある。だがその中で、地球には水があり、光があって輝いていて、夜、日本列島を見ると、宝石をちりばめたような美しさがある」とおっしゃっていましたが、それを聞くと、地球というのは本当に素晴らしい存在なんだなあと思います。真っ暗な世界の中で、自分がこうして命をもらい、周りにもたくさんの命があって、豊かに生活しています。その尊さを感じさせてくれるのが宇宙であり、そこが宇宙の魅力だと思います。
Q. 子供のころは、宇宙に対してどのようなイメージや夢をお持ちでしたか?
プラネタリウムがとても好きで、小さい頃によく連れていってもらいました。プラネタリウムで星空を見ると、子供ながらに心がふわっとするような感覚があって、それは今でもよく覚えています。ふとプラネタリウムに行きたいと思うことは、大人になってもありますね。
空を見上げると、自分が思っている悩みがとても小さなことに思えるし、前向きに考えられるようになれる。そして、何も難しいことを考えなくても、その空の向こうには宇宙が広がっているということを、自然と想像できていたように思います。