子供たちには大きな夢を持ってほしいです。宇宙は本当に果てしなくて、大きく、無限な可能性を感じると思いますが、それを自分の夢にも重ね合わせてほしいですね。これからたくさんの夢を抱いて、それに向かって前に進んでいく中で、描いた一つの夢がたとえかなわなくても、まだまだ他に可能性があるということを、この宇宙の大きさを考えて、感じてほしいと思います。
日本の実験棟「きぼう」が完成して、日本の家が宇宙にできたことは、本当に素晴らしいと思います。そういう意味では、日本人の宇宙飛行士や、宇宙に携わる方たちの活躍の場が広がってきていると思いますので、将来、宇宙飛行士を目指す子供たちには、さらに日本の夢を広げるような存在になってほしいと思います。
Q. 今回の取材を通じて何を感じましたか?
宇宙飛行士の方たちや宇宙に関連する仕事をされている方たちにお会いして思ったのは、みなさんが、地球に住む人たちにより希望を与えたい、より豊かなものを与えたいと思って仕事をされているということです。宇宙飛行士の方たちは危険と隣り合わせであるにもかかわらず、地球にいる人たちが受ける恩恵を考えたら、自分たちは宇宙へ行くんだというように、思い描いている目標や夢がとても大きいところにあるんですね。そして、それは自分に向かっているのではなく、人に向かっているということをすごく感じました。
私はそのことに大変刺激を受けて、自分も誰かに希望を持ってもらったり、誰かに夢を与えるようなことをしたいと思います。自身の目標を達成することも大事だと思いますが、誰かが幸せになってくれることの中に自分の目標を持ち、それを達成することができるようになるといいなと思います。もしも、みんながそのように思えるようになったら、本当に幸せな世界になるだろうなと思います。