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果てしない宇宙の謎にせまる 〜日本が誇る天文観測衛星の成果と未来〜
夜空に輝く満天の星たちは、神秘な宇宙の世界を見せてくれます。イタリアの物理学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を空に向けたのが、近代天文学の始まりだと言われていますが、それから400年が経ち、天体観測の技術は大きく進化しました。いまや、可視光だけでなく、電波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線などさまざまな波長で天文観測が行われています。異なる波長で同じ天体を見ると、波長によって違う見え方をします。今まで見えなかった宇宙の姿が現れるのです。さらに、宇宙に望遠鏡(天文衛星)を打ち上げると大気の揺らぎの影響を受けないため、遠くの宇宙がはっきり見えます。
宇宙は未だ多くの謎に包まれています。宇宙と生命の起源を明らかにするために、世界中でさまざまな観測や研究が進められています。日本は、1975年の初めての太陽観測衛星「たいよう」以来、1979年にX線天文衛星「はくちょう」を打ち上げるなど、これまでに11機の天文観測衛星を成功させています。そして、日本は宇宙天文学を世界的にリードするまでに成長しました。
今回の特集では、現在活躍中のJAXAの3つの衛星「すざく」「あかり」「ひので」の成果と、将来計画「ASTRO-G」を紹介します。

X線で見る高エネルギーの宇宙 X線天文衛星「すざく」プロジェクトマネージャ 満田 和久

赤外線で探る宇宙の冷たい世界 赤外線天文衛星「あかり」 プロジェクトマネージャ 村上 浩

私たちに最も近い星、太陽の新しい素顔 太陽観測衛星「ひので」 プロジェクト化学者 清水 敏文

活動銀河核の真の姿を見てみたい 電波天文衛星「ASTRO-G」 プロジェクト科学者 坪井 昌人