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JAXAシンポジウム2010 in 名古屋
世界に羽ばたく日本の宇宙開発と航空技術

2010年9月10日(金)、名古屋市テレピアホールで“世界に羽ばたく日本の宇宙開発と航空技術”と題して、JAXAシンポジウム2010 in 名古屋を開催しました。第一部「空の事故を減らす−乱気流検知への挑戦−」、第二部「我が国最大のH-IIBロケットの開発と日本初の宇宙船HTVの開発と運用、そして今後の展開について」の2つのテーマを取り上げ、今までに得られた成果や私たちがその先に目指す将来像をご紹介しました。
ここでは、2010年(平成22年)度JAXA事業の紹介と、ナビゲータに山根一眞さんをお迎えして行われたトークセッションとパネルディスカッションの模様をお伝えします。


※上記動画はYoutubeのJAXAチャンネルより引用しています。

平成21年度JAXA活動レポート


トークセッション

司会進行/トークセッションナビゲーター
山根 一眞 氏 
ノンフィクション作家/獨協大学経済学部特任教授

1947年東京都生まれ。獨協大学外国語学部卒業。
1991年から17年余約800回続いた週刊誌連載「メタルカラーの時代」では、「モノつくり」に携わる人々の仕事と人生をいきいきと描き「モノつくり」への関心を高めることに貢献し東京クリエーション大賞で大賞を受賞した。バイコヌール宇宙基地やケネディ宇宙センター及びはやぶさ取材など「宇宙」は最も力を入れているライフワーク。1990年からNHK総合テレビ外部キャスターとして『ミドナイトジャーナル』などを7年にわたり担当。愛知万博では愛知県館総合プロデユーサーを務めた。JAXA嘱託、月探査に関する懇談会(内閣府)委員、日経地球環境技術賞、講談社科学出版賞、各選考委員。日本生態系協会理事。日本文藝家協会会員。


第一部:トークセッション
空の事故を減らす 〜乱気流検知への挑戦〜

張替 正敏
JAXA 航空プログラムグループ 運航・安全技術チーム長

1987年4月、(株)東芝(宇宙開発事業部)に入社。宇宙機搭載GPS受信機、きく6号の姿勢制御系の開発などを担当。1993年10月、科学技術庁 航空宇宙技術研究所(現JAXA)に移籍。宇宙往還技術試験機(HOPE-X)の航法システムの研究開発を担当し、高速飛行実証機(HSFD)の自動離着陸実験などを成功させる。2005年より現職、次世代運航システム(DREAMS)や乱気流検知システム(LIDAR)の研究開発に従事している(DREAMSプリプロジェクト・チーム長を兼務)。工学博士。


第二部:パネルディスカッション
我が国最大「H-IIB」ロケットの開発と日本初の宇宙船「HTV」の開発と運用、そして今後の展開について

中村 富久
JAXA 宇宙輸送ミッション本部 H-IIBロケットプロジェクトマネージャ

1973年4月、宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。N-IロケットからH-IIAロケットの構造・機構系(火工品)、固体ロケットブースタ(SRB-A)の開発、宇宙実験用小型ロケット(TR-IA)の微小重力実験装置、国際宇宙ステーション『きぼう』の共通実験装置の開発等を担当する。H-IIAプロジェクトチームサブマネージャを経て、2007年8月より現職。



虎野 吉彦
JAXA 有人宇宙環境利用ミッション本部 HTVプロジェクトマネージャ

1974年、宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。打上管制部に所属し、種子島宇宙センターでの勤務も含め、N-IIロケット及び N-IIロケットの打ち上げ総指揮者(LCDR)などを担当。H-Iロケットの開発、H-IIAロケット打ち上げ射場の開発に携わった後、2000年に小型ロケットプロジェクトマネージャ。2004年、H-IIAロケットプロジェクトのサブマネージャに就任しRTF(Return To Flight)となるH-IIAロケット7号機の打ち上げを成功させ、2005年より現職。



山中 浩二
JAXA 有人宇宙環境利用ミッション本部
HTVファンクションマネージャ(飛行運用)兼HTVフライトディレクタ

1992年、宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。技術研究本部でランデブ・ドッキングの研究・開発に従事。1998〜1999年技術試験衛星ETS-VIIでのランデブ・ドッキング軌道上実験においてフライトディレクタを担当。1999〜2000年欧州宇宙機関(ESA)/欧州宇宙技術センター(ESTEC)にて欧州補給機(ATV)開発・検証作業に参画。2000年より宇宙ステーション補給機(HTV)ランデブ系開発、2006年よりHTV運用整備において中心的な役割を果たす。2009年1月HTVの初代フライトディレクタとして認定を受け、2009年9月HTV1号機の初飛行とISSとのドッキングに成功。