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国際宇宙ステーション(ISS: International Space Station)は、最初のモジュール、ザーリアが平成10年11月に打ち上げられてからすでに7年以上活躍しており、今も各種モジュールの追加が行われています。 ISSで活動するには、交換用部品や実験装置、あるいは日常用品などさまざまな物資を地上から輸送する必要があります。 これに応えるため、日本では、人間が居住するISSに安全に接近(ランデブー)、係留できる宇宙ステーション補給機(HTV: H-II Transfer Vehicle)を開発しています。打上げは、日本のH-IIBロケットで行いますが、インタフェースさえ満足すれば海外ロケットでも打上げ可能です。 HTV初号機は「きぼう」日本実験棟(JEM)がISSに取り付けられた後の平成20年度に打上げが予定されており、その後は、年1〜2機の飛行によって、ISSでの有人活動を積極的にサポートする計画です。 ISSへの補給手段は、スペースシャトルやHTV以外に、ロシアのプログレスと欧州のATV(Automated Transfer Vehicle)がありますが、HTVでは屋内用物資も屋外用物資も輸送できます。平成22年にスペースシャトルの運行が停止されれば、現計画では、屋外用物資や大型の実験用ラックはHTVでしか輸送できないため、HTVへの期待が世界的に高まっています。また、同様にスペースシャトル運行停止後は、物資を地上に戻せるのはロシアのソユーズのみとなり、ISSの運用性が下がるため、私たちは、回収装置の検討も開始しています。 このHTVで習得した技術を発展させることにより、有人月飛行、有人惑星間飛行等への応用も可能で、我が国のみならず世界的な将来有人宇宙活動を支えていくことになると考えます。 関連ページ >> ![]()
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