特設サイト きく8号/H-IIA11号機打ち上げへ!

きく8号(ETS-VIII)の概要

 これまで日本は時代のニーズに対応した衛星技術の開発を目的として、ETS-I(きく1号)からETS-VII(きく7号、おりひめ・ひこぼし)までの技術試験衛星(ETSシリーズ)を打ち上げてきました。きく8号(ETS-VIII)は2006年12月18日、H-IIAロケット11号機により打ち上げられた8番目の技術試験衛星で、携帯電話やモバイル機器など通信需要の増大へ対応するものです。

 衛星全体の重量はおよそ3トン。この衛星は2つの大型展開アンテナおよび2つの太陽電池パドルを持ち、端から端までが40mの大きさになります。大型展開アンテナ1枚の面積は19m×17mで、これはテニスコート1面分ほどです。静止衛星としては世界最大級のサイズとなりますが、この大きさにより現在の携帯電話端末と同程度の大きさの端末でありながら、日本列島全域をカバーする静止衛星と直接通信を可能にし、移動体通信をこれまで以上にスムーズに行えるようになります。この展開アンテナの技術は、今後広く大型の宇宙構造物への応用することが可能です。