いぶき打ち上げ特設サイト

プロジェクト息吹

「いぶき」の設計・開発から打ち上げを経てその後の運用まで、様々な立場で「いぶき」に携わるスタッフのコラムをお届けします。

浜崎敬  担当:プロジェクトマネージャ

【そして「いぶき」よ星になれ・・・】
GOSATプロジェクトチームが発足して5年9ヶ月、みんなで苦労を分け合って、ひたすら目指してきた打ち上げの日が、目前に迫りました。今、種子島宇宙センターでの打ち上げ作業に、数百人が必死で頑張っている姿を目の当たりにして、胸がいっぱいです。
でも、衛星にとって打ち上げ日は誕生日、筑波宇宙センターでは打ち上げ後の追跡管制やデータ受信・処理の準備に大忙しです。内外のメディアや温暖化の研究機関からの問い合わせも急増し、「いぶき」の誕生が多くの人に望まれていることを本当に実感しています。
地球のいぶきを早く見てみたい、一日でも早く皆様にお伝えしたいという期待と、絶対成功させるぞという緊張感で、はらはら、どきどきの毎日です。
お待たせいたしました。いぶきの打ち上げ、まもなくです。
[2009年1月15日 更新]

中島正勝  担当:サブマネージャ(衛星管制班主任代理/射場衛星班主任代理)

一昨年の5月に異動したときは、プロジェクトも佳境を過ぎてやることも少ないのでは?(=何でこの時期に異動するのだろう)と思っていましたが、どうしてどうしてやること盛りだくさん。次から次へと手を変え品を変え、容赦なくご馳走はやって来ました。やっと平らげたと思ったら、さらに追加追加の連続でした。もうお腹一杯です。
ですが、食べたものを血とし、肉として成長させていく時期になりました。
余分な脂肪にせず、良いデータとするよう頑張りたいと思います。
[2009年1月15日 更新]

中村俊之  担当:衛星運用指揮

衛星運用の司令塔である、SC(Satellite control conductor:衛星管制指揮者)担当です。
「いぶき」の運用は、指令(コマンド)を送る人、応答(テレメトリ)をモニタする人、軌道を計算する人、直径10m以上の大型アンテナを動かす人など、たくさんの人たちが総力を結集して行います。
「いぶき」を開発した経験を生かして、全力を尽くして運用します。
[2009年1月21日 更新]

岩渕泰晶  担当:新手法による統合的進捗管理

「いぶき」は地球温暖化への貢献という、ミッションとして素晴らしいプロジェクトですが、仕事の進め方においても、国際的に最先端のプロジェクトマネジメント手法による進捗管理に取り組んでいます。苦労もありますが、少しづつ改善を重ね、他のプロジェクトでも活用され始めています。関係者が、将来への貢献も視野に入れて協力いただいている結果だと思います。改めて皆様に感謝致します。未来の地球環境に貢献する「いぶき」。私も、将来プロジェクトを視野に入れた教訓化の仕事があります。自身の息吹を整え、未来に向けて邁進、チェンジしていきたいと思います。
[2009年1月15日 更新]

高橋康之  担当:情報化担当

約1年半前にGOSATプロジェクトにやって来て「情報化」という新しい仕事を与えられ、苦しみもがき続けているうちに、もう打ち上げとなってしまいました。「情報化」はみんなをサポートする役割ですが、ちゃんと縁の下の力持ちになれていればうれしい限りです。
「いぶき」の開発には他にも縁の下の力持ちとなってがんばっている人達がたくさんいますので、その人達のがんばりが報われるように気を引き締めて打ち上げに望みたいと思います。
[2009年1月15日 更新]

館下由美子  担当:国内/国際協力推進

「いぶき」の開発やデータ利用に向けた国内機関やNASAやESA(欧州宇宙機関)など海外機関との協力交渉を担当して約2年。以前、法務部門にいた時には複数のプロジェクトを担当しており一つのプロジェクトとじっくり向き合うことはできませんでした。
今回、いぶきのプロジェクトに専念し、開発現場のそばで国内外のエンジニアや研究者の方といぶきのデータをどう使うかという議論を一から積み重ね、一つにまとめるという経験を通じ、宇宙開発の難しさと夢の大きさを身を持って感じています。この約2年は、私にとって、試練でもありましたが、宇宙開発を職業に選んだことを心から喜び、楽しむ得難い経験をすることができました。
いぶきを支えてくださる多くの方々とともに、いぶきが提供するデータが地球温暖化という人類共通の問題解決に貢献できるよう、頑張ります!!!
[2009年1月15日 更新]

粕谷征寛  担当:衛星システム、 射場衛星班長/衛星管制班長

射場(種子島宇宙センター)に来ると、なぜか不思議と、小学生の頃の運動会当日の朝の登校シーンを思い出します。
万国旗がはためく真っ白いラインの校庭と、ロケットの射点が重なって、何とも言えない高揚感と緊張感が沸いてくるのです。
今年は「いぶき」とともに、種子島で新年を迎えました。
「いぶき」は今、射場で本番前のウォーミングアップを終え、スタートラインに立とうとしています。途中、いろいろな「けが」に泣かされた時期もありましたが、メーカの皆さんをはじめ多くの方々の工夫や努力のおかげで、何とかここまで克服してきました。
ずっと見慣れた「いぶき」の船出にちょっぴり寂しい気もしますが、「いぶき」が万全の体調でスタートラインに立てるよう、そして5年という長きにわたって活躍できるよう、しっかりと送り出してやりたいと思います。
[2009年1月6日 更新]

松嶋暁広  担当:ミッション運用系システム

「いぶき」が搭載するセンサの観測を内外からの観測要求に応じて計画し、取得したデータを筑波宇宙センターにて処理・保存しユーザへ提供するミッション運用系システムの開発を担当してきました。
「いぶき」は今までの衛星よりはるかに短い期間で開発された人工衛星で、衛星に合わせたものづくりをする地上システムは、それよりさらに厳しい開発スケジュールを余儀無くされました。もう駄目かと思うことが何度もありましたが、衛星プロジェクトや開発メーカ、運用準備の方々が一丸となって努力し、何とか打ち上げに間に合わせる事が出来ました。関係者の方々には本当に感謝の気持ちで一杯です。
色々あった開発ですが、本当の本番はこれからです。打ち上げ後はいぶきからの観測データの信頼性を高め、ユーザの方々が地球温暖化の正確な把握や対策への成果を出す一助になれるよう、気を引き締めてがんばりたいと思います。
[2009年1月6日 更新]

金子豊  担当:対外関係/総合プロジェクト

平成15年4月のプロジェクトの創設以来、5年9ヶ月に渡り、「いぶき」のために尽くして参りました。5年間という年月は、あっという間に過ぎたようにも思えますが、デスクの上に積み上げられた書類の山を見ると、長い年月をしみじみ感じます。私は人工衛星の立ち上げから打ち上げ・運用まで一連のフェーズを経験するのは初めてであり、戸惑うことも多々ありました。しかしながら、今では、幾つかの困難を乗り越えようやく打ち上げまで来たかという達成感でいっぱいです。ただ、衛星の場合、これからが本番なので、今一度、気を引き締め、運用トレーナによる訓練等を大いに活用し、万全の体制で、打ち上げ・運用に臨みたいと思います。
[2009年1月6日 更新]

後藤尚樹  担当:地上系インターフェース、運用準備、軌道上技術評価装置

地上システムとのインターフェース担当として、衛星開発メーカー、地上システム開発メーカー、運用担当メーカー等、いぶきの開発、運用に関わる全てのメーカーの皆さんに助けられ自分も何とかここまでこれたと思っています。
今は打ち上げとその後の運用に向けた最後の一踏ん張り!
打ち上げカウントダウンより先に、睡眠時間のカウントダウンが0になる勢いですが、関わってきた皆さんと一緒に近い将来のエクストラサクセスを笑って迎えられるよう、がんばります。
[2008年12月26日 更新]

塩見慶  担当:利用研究

「いぶき」が観測したデータの校正を担当します。約4年間、打ち上げ後の校正計画を作成しデータ解析の準備をしてきました。センサ開発、データ処理開発と密接に進めてきましたが開発は波乱万丈。従来のミッションにはない困難さを開発メーカや研究者の尽力で乗り越え、打ち上げを迎えます。まだまだ難関があることでしょうが、大切なのは「いぶき」へのまっすぐな愛情です。
打ち上げ後は、データ利用を担当する国立環境研究所と協力して、宇宙からみた温室効果ガスを発信していきます。いよいよこれから!地球を見つめる「いぶき」のデータを見つめていきます。「いぶき」から何が解るのか楽しみです。
[2008年12月26日 更新]

伊藤忠明  担当:追跡管制運用システム整備、追跡管制運用準備

「いぶき」の追跡管制運用システムの整備と、追跡管制運用の準備を進めています。
「いぶき」が正常に動作するように、衛星内部の機器の電圧や温度などの動作状態、姿勢・軌道制御の状況等を、電波を介して地上で監視し、必要な時には指令を送ります。この作業は「いぶき」の運用が終了するまで続きます。
打ち上げ後は、多くの関係者の協力のもと「いぶき」が活躍するよう地上から衛星の状態を見守っていきます。
[2008年12月18日 更新]

占部智之  担当:太陽電池パドル系・電源系担当、汚染防止担当

私は「いぶき」の太陽電池パドル系・電源系の開発を担当しました。“死なない衛星”をコンセプトに、信頼性の確保を追求した結果、太陽電池パドル2翼・電源2バスという究極の形となりました。また、「いぶき」の観測機器の汚染防止の研究開発を担当しました。衛星に使う有機材料が宇宙の真空高温環境下で発生する汚染ガスが、観測機器に影響を与えます。これをどう抑えるか、黄金律の無い課題に対して、様々な試験を繰り返してきました。
5年前は大学の研究室で作った小型衛星が相乗りで打ち上げられましたが、今回は運命的にも7つの相乗り小型衛星とともに「いぶき」が打ち上げられます。5年前に聴いて鳥肌が立つほど感動した宇宙からの産声を再び聴くため、打ち上げまでの準備を進めたいと思います。
[2008年12月18日 更新]

三浦健史  担当:試験担当

「いぶき」の開発に、ものづくりのフェーズから加わり、2年半が経過しようとしています。コンポーネントの開発モデルの試験から筑波でのシステム試験まで、衛星の動きを一つ一つ確かめながら開発してきました。
3年前は地球観測衛星「だいち」の旅立ちを種子島で見届けました。現在「だいち」は地域観測や災害状況把握に大活躍しています。
今回は「いぶき」の旅立ちを筑波で迎えます。「いぶき」が軌道上で大活躍するためにも、十分な準備をして打ち上げに望みたいと思います。
[2008年12月9日 更新]

四元和彦  担当:ミッション運用・追跡管制運用準備

「いぶき」が宇宙で迷子になることなく温室効果ガスを測定できるように、地球からコントロールする方法について検討しています。「いぶき」のプロジェクトに配属になり、まだ8カ月ですが、楽しくて、賢い先輩方に囲まれ日々新しい知識を身につけていっています。いやぁ〜ほんとうに楽しいですよ!打ち上げ後は、「いぶき」が観測したデータが私達の未来に活かせるように、お兄さんみたいな存在として地球から見守っていきたいと思います。
[2008年12月9日 更新]

関義広  担当:射場作業担当

種子島に運び込まれた「いぶき」が、異常なくちゃんと動くかどうかを確認したり、宇宙で自分の姿勢や軌道を保つのに使う推進薬(燃料)を詰め込んだりする作業に立ち会っていきます。
こうして宇宙への旅立ちに向けて「いぶき」を万全の状態に整え、打ち上げカウントダウンが「0」になる瞬間まで「いぶき」の健康状態を見守ります。
人工衛星は一旦宇宙に行ってしまうと、故障しても直接修理することができなくなるので、最後まで抜かりなくしっかりと確認していきたいと思います。
[2008年12月1日 更新]

難波秀治  担当:追跡管制系インタフェース、適合性試験、運用準備

GOSATプロジェクトチームにきて2年3ヶ月。
衛星を打ち上げて、正常に働かせ、観測データを取得するということは、衛星本体だけでなく、それを監視・制御する地上の運用システムや、それらを支える多くの人たち、全てが一丸となって初めて成り立つものなんだと改めて実感しています。これまで、さまざまな試験や検討・調整を繰り返してきましたがここからがいよいよ本番! 全力で走り切りますよ!
[2008年12月1日 更新]

須藤洋志  担当:センサ

プロジェクト研究員として「いぶき」の心臓部であるフーリエ干渉計を用いた温室効果ガス観測センサ「TANSO」の開発・評価を中心にGOSATの開発に関わってきました。試験すればするだけ出てくる不具合に悩まされながらも、何とか打ち上げ寸前までやって来ました。打ち上げ後は、TANSOの専門医として、“げんきか?”と見守りながら、大量に送られてくるサイエンスデータを眺め、“どう解釈するかな?”と悩んでいけたらと思っています。
「いぶき」は多くの人の努力により作られました。中でも人一倍の努力と共に、中心となってTANSOの開発を支えてくださいましたのは、NEC/TOSHIBAスペースシステムの川島高弘さんです。この場をお借りして、お礼申し上げたいと思います。
[2008年12月1日 更新]

久世暁彦  担当:センサ

5年間、「いぶき」搭載TANSOセンサの開発を担当してきました。
二酸化炭素とメタンは測定できて当たり前。正確にかつ僅かな変化もとらえないといけないので、これからも気を引き締めて運用・データ解析に臨みたいと思います。
[2008年11月18日 更新]

喜名朋子  担当:利用研究

入社して3年、「いぶき」の利用研究チームで観測データの校正・検証の準備を進めてきました。打ち上げまでもう間もなく、どんなデータが得られるのか楽しみです。
私の業務は、「いぶき」が地球を観測したデータを解析し、センサが地上のどこを見ているのか、位置を高精度に決める作業(幾何補正)です。「いぶき」の開発には多くの人が携わり様々な努力と時間をかけて進められてきました。その集大成とも言える観測データを扱うわけですから、データの精度をきちんと確認し、また広く活用してもらえるように努め、より有用なデータとなるようにしていきたいと思っています。私たちの体調が日々変わるように、地球・大気の様子も変動します。地球の大気の様子、息づかいを皆さんも一緒に見てみませんか?
[2008年11月18日 更新]

竹島敏明  担当:ミッション運用系システム

ミッション運用系システムは、「いぶき」に搭載されるセンサの運用計画立案、取得したデータのダウンリンク、処理、保存、提供サービスを担う「いぶき」ミッションのためのインフラシステムです。
「いぶき」はプロジェクト化直前にミッションの目的により合致した観測が可能となる様にセンサの観測方式を変更したことや、開発期間の短期化を目指したこと等から、不確定な要素を多くはらんだプロジェクトでしたが、衛星プロジェクトをはじめとする関係者との協力の下、これらの不確定要素や問題点を一つ一つ解決し、やっと打ち上げを迎えられる状態まで漕ぎつけました。衛星が打ち上げられ、温室効果ガス観測センサが観測を開始し、我々のシステムで処理したデータがユーザに活用され、温室効果ガスの状況把握、ひいては地球温暖化の現状把握や将来予測に貢献する日を楽しみにしています。
[2008年11月18日 更新]

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