あかつき特設サイト

概要

相乗り衛星の概要

今回、あかつきと一緒に5つの小型副衛星がH-IIAロケットにより打ち上げられます。
小型副衛星は、民間企業、大学等が製作する小型衛星に打ち上げ・運用機会を提供し、小型副衛星を利用した教育・人材育成への貢献を目的に、ロケットの打ち上げ能力の余裕を活用して打ち上げるものです。

小型副衛星の紹介
小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS)/宇宙航空研究開発機構(JAXA)
・大型膜面の展開・展張
・薄膜太陽電池による発電
・ソーラーセイルによる加速実証
・ソーラーセイルによる航行技術の取得


UNITEC-1/大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)
・大学開発の宇宙用コンピュータの軌道上実証を「誰が最後まで生き残るか」というコンペ形
・アマチュア無線コミュニティと共同で深宇宙からの微弱な電波の受信・デコード技術実験
・上記を通しての宇宙アウトリーチ
・深宇宙での科学・工学ミッション(オプション)


WASEDA-SAT2/早稲田大学
・QRコードの撮影実験
・学生などへの画像提供
・パネル展開による姿勢安定


大気水蒸気観測衛星(KSAT)/鹿児島大学
・集中豪雨予測を目指した大気水蒸気分布観測実験
・マイクロ波帯高速通信による地球動画撮影
・超小型測位衛星のための通信基礎実験


Negai☆″/創価大学
・流れ星☆″に願いを−子供の未来応援衛星
・民生用FPGAを用いた先進情報処理システムの宇宙実証


小型副衛星 搭載図
WASEDA-SAT2、大気水蒸気観測衛星、Negai☆″はJ-POD(JAXA Picosatellite deployer)に格納、搭載されています。

小型副衛星 分離図
種子島宇宙センター大型ロケット発射場第1射点より打ち上げられたH-IIAロケット17号機は、太平洋上を飛行し、固体ロケットブースタ(SRB-A)、衛星フェアリング、第1段を順次分離します。引き続いて、第2段エンジン第1回目の燃焼後、J-POD搭載の小型副衛星3基(Negai☆″、WASEDA-SAT2、大気水蒸気観測衛星)を順次分離します。その後、第2段エンジン第2回目の燃焼後に金星遷移軌道上であかつきを分離します。さらに、ロケットは慣性飛行を続け、PAF900M(あかつき分離部)、IKAROS、UNITEC-1を順次分離します。