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FAQ 〜よくある質問〜

HTVやH-IIBロケットに関する質問について、よくある質問と答え(FAQ)をまとめました。

Q1. H-IIBロケットの打ち上げ時刻はなぜ午前2時4分頃?

A. 今回のH-IIBロケットのミッションは、HTVを国際宇宙ステーション(ISS)の軌道へ打ち上げることです。国際宇宙ステーションの軌道を予測して2時4分頃に設定されました。正確な時刻は、最新の国際宇宙ステーションの軌道により決定されます。
天候不良などにより打ち上げが延期された場合の予備日は、9月12日から9月30日の間です。予備期間中の打ち上げ日時は、国際宇宙ステーションの運用状況を見ながら決定されます。


H-IIBロケットはISS軌道面が種子島宇宙センター上空にあるときに発射しなければなりません。

※増速ロス:例えば、打ち上げ時刻が10分前後するだけで、HTVがISSの軌道面に合わせるためには搭載した推進薬の大部分を使ってしまいます。(HTV-1 ミッションプレスキット(PDF 5.5MB)より)


■関連リンク:ロケットについてのFAQ(よくある質問と回答)


Q2. HTVは国際宇宙ステーションにどんなものを運ぶの?

A. HTVの貨物(ペイロード)を載せる場所は、補給キャリア与圧部と補給キャリア非与圧部というふたつの区画に分かれています。
補給キャリア与圧部には食料品や衣服などの補給品、各種実験試料などが搭載されます。その内部は1気圧に保たれ、ISSにドッキングしている間にクルーが内部に乗り込んで荷降ろしを行います。補給品を運び出した後は、不要品を搭載します。
補給キャリア非与圧部には「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに取り付けられる実験装置などが搭載されます。補給キャリア非与圧部は、船外実験装置やISSのバッテリを輸送するための荷物台、曝露パレットを収納します。



■関連リンク:宇宙飛行士・国際宇宙ステーションについて(よくある質問と回答)


Q3. 打ち上げはどこで見られる? 夜間も公園に入れますか?

A. ロケットの打ち上げ当日は、種子島宇宙センター全域と、射点を中心として半径3km以内は立ち入り禁止となりますが、センターの外で3km以上離れた場所であれば自由に見ることができます。
宇宙ヶ丘公園、長谷展望公園は特によく見えるところで、カウントダウンの拡大音声も聞こえます。

※夜間打ち上げ時もカウントダウンを放送する予定です。

※打ち上げ前日(9月10日)、種子島宇宙センターの「宇宙科学技術館」は午前中のみ開館する予定です。詳しくは宇宙科学技術館(TEL:0997-26-9244)へお問い合せください。


■関連リンク:種子島宇宙センター
         おじゃりもうせ!種子島(打ち上げ見学場所編)


Q4. H-IIBロケットとHTVの読み方は?

A. JAXAではH-IIBロケットは「エイチ・ツー・ビー・ロケット」、HTVは「エイチ・ティー・ヴィー」と呼んでいます。HTVは「H-II Transfer Vehicle」の略称です。
なお、テレビやラジオでは報道各社が定めた読み方で呼んでいるため、「エイチ・ニ・ビー・ロケット」と呼ばれることもあります。


Q5. 地上からISSやHTVを見ることはできますか?

A. 国際宇宙ステーション(ISS)やスペースシャトル、人工衛星などは、地上からも観測する事が出来ます。ISSは建設が進み、太陽光を反射する量が増え明るくなってきており、条件が良いときには木星並み(-2等級)の明るさで見ることができます。欧州宇宙機関のATV(Automated Transfer Vehicle)がISSとランデブー飛行している様子が観測されましたので、HTVも地上から観測できる可能性はあるでしょう。
ISSの観測については、「ISSを見よう」というページを開設し、観測が可能な時間帯と方向、また一般の方々が撮影した写真などについて、情報を提供しています。

■関連リンク:ISSを見よう
         小型望遠鏡で撮影されたHTV技術実証機


Q6. HTVはなぜロボットアームを使用してISSに結合するの?

A. HTVは国際宇宙ステーション(ISS)の共通結合機構(CBM)に結合します。CBMは自動でのドッキングに対応していないため、ISSのロボットアームを使用して、手動で結合します。
この方式を採用した理由として、他の方式(スペースシャトルのドッキング方式やヨーロッパの宇宙ステーション補給機ATV、ロシアのプログレス補給船のドッキング方式)に比べて、貨物区画の開口部が広く、大きな荷物の出し入れができること、入手性が良いことがあげられます。(写真:ISSのロボットアーム(SSRMS)により把持されたHTV)


HTVが結合したISS(CG)(提供:NASA)

■関連リンク:特集:新たな展開を迎える日本の宇宙輸送