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データ中継技術衛星(DRTS)「こだま」の定常運用復帰について

平成17年1月26日

宇宙航空研究開発機構

 データ中継技術衛星(DRTS)「こだま」(注1)については、平成17年1月20日23時57分(日本時間)頃、姿勢制御用装置の太陽センサ(注2)の出力異常による故障検知機能が働き、衛星姿勢制御のモードが、通常使用しているモードから、地球センサのみを使用したモードに移行しました。

 しかし、21日には出力異常が発生した太陽センサのモニタを実施し、健全であることが確認できたことから、太陽センサを使用した姿勢制御モードに復帰させ、太陽フレアの影響等を監視していました。その後は正常な運用が継続されているところから、26日12時に実施した軌道制御の結果を確認後、故障検知機能の復帰も含む出力異常発生前の状態での運用に移行しました。

 なお、太陽センサに出力異常が発生した原因については、太陽フレアに起因する荷電粒子により一時的に出力異常となった可能性が高いと考えられるため、今後も太陽フレアについては注意を払うこととしています。

(注1)データ中継技術衛星(DRTS)「こだま」の概要については、下記「関連リンク」をご参照ください。

(注2)姿勢制御用のセンサのひとつで、姿勢基準の一つである太陽方向を示す信号を出力するものです。



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