プレスリリース

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国際宇宙ステーション第10次長期滞在搭乗員及び
訪問クルーの帰還について

平成17年4月26日

宇宙航空研究開発機構

 ロシア連邦宇宙局によれば、昨年10月から国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた第10次搭乗員2名と、第11次搭乗員と共に日本時間4月15日(金)に打ち上げられ、短期間の滞在を終えた訪問クルー1名が、ISSにドッキングしていたソユーズ宇宙船(9S)で同4月25日(月)7時08分にカザフスタン共和国に無事着陸しました。
 現在、ISSには第11次搭乗員2名が滞在しています。
 なお、JAXAの第5回高品質タンパク質結晶生成実験の試料がクルーとともに帰還しました。

帰還した3名
第10次搭乗員(ISSに191日間滞在):

リロイ・チャオ(Leroy Chiao、アメリカ)
サリザン・シャリポフ(Salizhan Sharipov、ロシア)
訪問クルー(ISSに8日間滞在): ロベルト・ビットーリ(Roberto Vittori、イタリア)
ISSに滞在している2名(ISSに約半年間滞在)
第11次搭乗員: 

セルゲイ・クリカレフ(Sergei Krikalev、ロシア)
ジョン・フィリップス(John Phillips、アメリカ)


備考:
ソユーズ宇宙船は軌道上での運用寿命があるため、定期的に新しいソユーズ宇宙船と交換する必要があります。"9S"は第10次搭乗員をISSに運んだフライトであり、現在軌道上のISSにドッキングしているソユーズ宇宙船(10S)は今月15日に打ち上げられました。


参考リンク:
国際宇宙ステーションのクルー交代/ソユーズ宇宙船交換ミッション(10S)
タンパク質機能・構造解析のための高品質タンパク質結晶生成プロジェクトの実施について
高品質タンパク質結晶生成プロジェクト 第5回宇宙実験の実施について
詳細は別紙資料参照のこと



高品質タンパク質結晶生成プロジェクト
第5回宇宙実験の概要



  • 打上げ: 平成17年3月1日(火) 4時9分(日本時間)
  • 打上げ時輸送手段: プログレス補給船(17P)
  • 帰還予定日: 平成17年4月25日(月)
  • 帰還時輸送手段: ソユーズ宇宙船(9S)
  • 実験実施場所: 国際宇宙ステーション(ロシアサービスモジュール)
  • 実験実施期間: 約2ヶ月間
  • 実験装置: タンパク質結晶生成装置 3式(42個の結晶生成用セルを搭載)、恒温槽(温度保持装置)
  • 利用機関と搭載タンパク質数:

    利用機関搭載タンパク質数(種類)
    理化学研究所 14
    タンパク3000プロジェクト大学拠点(6拠点) 9
    蛋白質構造解析コンソーシアム参加企業(3社) 3
    一般公募での応募機関(1社、1大学) 3
    より精密な構造解析のために搭載するタンパク質 5
    リファレンスタンパク質 2
      合計 36種類
  • 実験装置:


宇宙航空研究開発機構 広報部
TEL:03-6266-6413〜6417
FAX:03-6266-6910