宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「第3回航空機による学生無重力実験コンテスト」にチャレンジする大学生等の募集を行います。
飛行機を放物線飛行させることで、機内には約20秒間の無重力(無重量・微小重力)状態が作り出せます。飛行機に搭乗し、この無重力環境を利用して、様々な科学・技術実験やデモンストレーションができます。
数日、数ヶ月の長期間にわたる無重力実験は、日米欧露加等15ヶ国が共同で建設を進めている「国際宇宙ステーション」で行うことができますが、飛行機の放物線飛行(パラボリックフライト)を活用すると、わずか20秒ですが比較的簡単に無重力実験・体験ができます。
募集は、理工学系以外にも幅広い分野を対象とします。また、日本への留学生の参加も歓迎します。提案内容は選考委員会において評価し、実験実施チームを選抜します。
詳細については、添付の募集要綱をご覧下さい。
- 募集期間: 平成17年6月14日(火)〜7月29日(金)
- 対象者: 国内の高専(4年生以上)、大学、大学院に在籍する学生
- 募集分野: 制限なし
- 実験器材: 使用する実験器材は、応募者側で準備
- 選定結果発表:平成17年8月頃
- 実験実施時期:平成17年12月頃
- 選定テーマ数:6テーマ程度
- 申し込み、問合せ先:(財)日本宇宙フォーラム 宇宙利用技術推進部
TEL:03-5200-1303 FAX:03-5200-1421
e-mail:student-pr@jsforum.or.jp
参考リンク:航空機による学生無重力実験コンテスト
http://iss.sfo.jaxa.jp/education/parabolic/index.html
添付資料:
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第3回航空機による学生無重力実験コンテストの概要
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第3回航空機による学生無重力実験コンテスト募集要綱(PDF 278KB)
別添
第3回航空機による学生無重力実験コンテストの概要
実施の目的及び意義
日本が参加する国際宇宙ステーション計画に関連して、大学生等に無重力実験機会を提供し、宇宙環境利用への理解・関心を深めるとともに、将来の宇宙開発を担うべき人材の育成に寄与することを目的としています。
航空機を利用した無重力実験とは
宇宙で行われる科学実験の多くは、宇宙環境の最大の特徴である「無重力(無重量、微小重力とも言う)」を利用したものです。長時間の無重力状態を地上で再現することは不可能ですが、短時間(数秒〜数十秒)であれば、落下塔による自由落下や航空機による放物線飛行を用いて無重力環境を作り出すことができます。航空機を用いた無重力環境は、主に短時間での無重力実験、宇宙実験に先立つ地上実験、さらには宇宙実験装置の検証のために利用されています。
実施概要
- フライト期間 : 4日間(3テーマごとに2日間で実施。4日間で6テーマ実施。)
- 実施テーマ : 6テーマ程度
- 搭乗者数 : テーマあたり1名程度
- 経費 : 実験装置の製作、運搬費用は提案者側の負担。
航空機実験のための所定の旅費及び傷害保険費用は、テーマあたり3名分までをJAXAが負担。
- 対象者 : 国内の高専(4年生以上)、大学、大学院に在籍する学生。
2人以上のチームでの応募が望ましい。日本への留学生も歓迎。
- 募集分野 : 制限なし。ただし、安全上の制約を守り、相乗りの実験テーマの実施に干渉しないこと。
- 電力等 :
・ 実験スペースとして1ラック (幅600mm×奥行500mm×高500mm)
・ 使用電力は300W程度
実験スケジュール
募集期間 : 平成17年6月14日(火) 〜 7月29日(金)
実施テーマ選定 : 8月頃
実験の実施 : 12月頃
成果報告書の提出 : 平成18年3月頃
実験後の対応について
テーマ提案者には、航空機実験の実施後に実験成果レポートをまとめ、成果を発表してもらうのと共に、宇宙航空研究開発機構が進める国際宇宙ステーションの教育利用などの普及・啓発に協力してもらいます。
(参考) 実験用の航空機の見取り図
(参考) 第2回コンテストまでの結果について
これまで、平成14年度に第1回コンテスト、平成16年度に第2回コンテストが実施されました。これらの詳細については、以下のホームページをご覧下さい。
http://iss.sfo.jaxa.jp/education/parabolic/index.html