宇宙航空研究開発機構
宇宙科学研究本部
観測ロケット実験班
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、下部電離圏の高温度層生成メカニズムの解明を目的とした観測ロケットS-310-37号機を平成19年1月16日11時20分(日本時間)に、内之浦宇宙空間観測所から上下角78度で打ち上げました。
ロケットの飛翔および搭載された機器の動作は全て正常で、発射後59秒に開頭が行われ、60秒に観測を開始しました。ロケットは発射後184秒で最高高度138kmに達し、全ての観測を終え、内之浦南東海上に落下しました。
本実験は、太陽からの電磁エネルギーが超高層大気を励起した結果として地球上の限られた領域に存在する高温度層が、内之浦上空に位置していることを地上からの観測により確認した上で実施され、搭載の電子温度測定器により高度99〜101kmに高温度層が存在していたことが確認されました。電子エネルギー分布測定器、電場計測器、磁場計測器、ラングミューアプローブ、固定バイアスプローブ、太陽センサー、地平線センサー等搭載された観測装置は全て正常に動作しました。
詳細なデータの解析は今後実施されますが、全てのデータが計画通り取得されました。
光学班は発射後30秒までロケットを追跡しました。
本日の天候は晴、地上風は南南東1.5m/秒、気温17℃でした。
これをもちまして、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部の平成18年度第2次観測ロケット実験は終了しました。関係各方面のご協力に感謝いたします。
宇宙航空研究開発機構 広報部
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