プレスリリース

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気球BVT60-3号機の飛翔性能試験について

平成19年5月18日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構は、平成19年5月18日5時55分に、平成19年度第1次大気球実験の1号機として、飛翔性能試験を目的とした気球BVT60-3号機を三陸大気球観測所より放球しましたが、放球直後に気球及び観測機は、三陸大気球観測所の北方約500mの山道に降下しました。降下後の気球は直ちに回収され、気球頭部のフィルムの破損が確認されました。

 本気球は、厚さが2.8マイクロメートルという世界で最も薄い気球用フィルムを用いた容積6万立方メートルの気球です。このフィルムは、宇宙科学研究本部が進めている超薄膜型高高度気球開発の一環として開発したもので、今回の試験は、平成14年度に三陸大気球観測所から放球されたBU60-1号機で達成した世界最高高度53.0kmを更新することを目標としていました。

 放球時の地上気象状況は、天候:晴れ、風速:2m/秒、気温:摂氏15℃でした。

 今回の実験にあたり、ご協力を頂きました関係各位に深く感謝致します。



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