プレスリリース

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X線観測衛星「すざく」のX線CCDカメラ(XIS)データ処理系の
冗長系への切替について

平成20年2月12日

宇宙航空研究開発機構

 X線観測衛星「すざく」(※1)は、予定されたミッション期間2年を過ぎ、現在、XIS(X線CCDカメラ)とHXD(硬X線検出器)の2つの観測機器(※2)による後期運用中ですが、平成20年1月31日、衛星から地上へ送信されるテレメトリデータにXISのデータが欠落する異常が発生し、これまで状況調査を行ってきました。
 現在のところ、まだ原因は特定できておりませんが、XISのデータ処理系のCPU基板に要因があると見られ、これまで使用していた主系CPU基板を2月6日に冗長系CPU基板に切り替えました。(図参照
 その後、同衛星は、問題なく正常に観測を行っておりますが、JAXAでは引き続き原因究明と対策の検討を行っていきます。

※1: 平成17年7月10日12時30分(日本標準時)に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた第23号科学衛星(ASTRO-EII)。「すざく」の概要・成果等については、以下のホームページをご参照下さい。
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/suzaku/index.shtml
http://www.astro.isas.jaxa.jp/suzaku/ (プロジェクトサイト)

※2: 「すざく」には、XRS(X線微少熱量計)、XIS(X線CCDカメラ)、HXD(硬X線検出器)の3つの観測機器が搭載されており、この内、現在は、XIS、HXDの観測機器による観測を継続しています。



図 X線CCDカメラ(XIS)の概要