(独)宇宙航空研究開発機構
(独)国立環境研究所地球環境研究センター
環境省地球環境局総務課研究調査室
(独)宇宙航空研究開発機構、(独)国立環境研究所及び環境省(以後、三者と称する)は共同で、二酸化炭素などの温室効果ガスの全球的な濃度分布と亜大陸規模での吸収排出状況、さらにその時間変動の把握を目的とした温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT:Greenhouse gases Observing SATellite)を平成20年度に打上げ、温室効果ガスの全球観測を開始する予定です。GOSATで取得されるデータ等は、データ質の評価を行った後に一般に公開し、国内外の研究者などの利用に供されます。
三者は、データの一般公開に先立ち、校正、検証などのデータ質評価と、データ利用研究の促進を目的とした研究の提案を募ることとしました。研究公募により選考された研究に携わる研究者又は研究機関には、GOSATの定常観測開始後の早い段階から種々の観測データが提供され、研究の遂行に必要な独自の観測要求を出す権利が与えられます。研究公募の締め切りは本年6月30日です。
・研究公募の発出 ・研究公募の応募締め切り ・選考結果の通知 ・第1回研究代表者会議/ワークショップ ・GOSAT 打上げ |
平成20年4月7日(月) 平成20年6月30日(月) 平成20年7月31日(木) 平成20年度秋期(予定) 平成20年度(予定) |
問い合わせ先:
〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2 |
(参考) 温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)について
温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)は、温室効果ガス観測センサを搭載し、全球規模で二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス濃度の観測を行います。GOSATは(独)宇宙航空研究開発機構、(独)国立環境研究所及び環境省による共同プロジェクトとして、平成15年度より研究開発を実施してきました。GOSATは平成20年度に打上げを予定しており、その後5年間観測を実施する計画です。
GOSATの観測により期待される成果は、以下のとおりです。
・ 二酸化炭素とメタンの全球の濃度分布の把握
・ 全球の炭素収支推定精度の向上
・ 全球の炭素循環の解明に貢献
・ 将来の地域ごとの吸収排出量推定手法の構築に貢献
・ 将来の定常的な二酸化炭素観測体制の実現に貢献