宇宙航空研究開発機構
月周回衛星「SELENE(かぐや)」は、平成20年9月10日に、LRSが観測モードに移行できないという事象が生じました。このため、事象が一過性のものであるかどうかを確認する目的で9月17日及び23日に調査運用を実施しましたが、状況に改善が見られないため、現在、LRSの観測運用を停止し原因究明を行っています。
なお、LRSは、当初計画していたミッション達成に必要な観測を完了しており、追加的な観測を行っていたところです。
※LRS(Lunar Radar Sounder)は、電波の反射を測定するサウンダーモード観測により、月全域の地下数kmまでの表層構造を観測し、月の起源と進化の解明に貢献する観測機器です。また、自然電波観測モードにより、月周回軌道上の自然電波を観測し、月での科学を実施します。
※参考