月周回衛星「かぐや」(SELENE)とは
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月探査の未来を拓く月周回衛星「かぐや」 2007年9月14日、日本初の大型月探査機がH-IIAロケットによって打ち上げられました。この計画は「SELENE(セレーネ:SELenological and ENgineering Explorer)」と呼ばれ、アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査として、各国からも注目されています。 |
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トピックス
一覧月の地下に巨大な空洞を確認
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国際共同研究チームは、日本の月周回衛星「かぐや」に搭載された電波レーダ、月レーダサウンダーで取得したデータを解析し、月の火山地域の地下、数10m~数100mの深さに、複数の空洞の存在を確認しました。確認された地下空洞の一つは、「かぐや」が発見した縦孔を東端として、西に数10km伸びた巨大なものです。地下空洞の存在を確実にした今回の成果は、科学的にも将来の月探査においても重要なものです。溶岩チューブのような地下空洞内部は、月の起源と進化の様々な課題を解決出来る場所であり、また月における基地建設として最適の場所だからです。縦孔は、こうした地下空洞への入り口の可能性がありますが、縦孔の数は非常に少なく、科学的探査や基地を作ることのできる地下空洞は希少かもしれません。 |
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プレスリリース
一覧-
- 2010年7月5日 10:00 [発表]
- 月周回衛星「かぐや(SELENE)」が明らかにした月内部からのカンラン石の全球表面分布とその起源
- 2009年11月2日 14:00 [発表]
- 月周回衛星「かぐや(SELENE)」観測データの一般提供開始について
「かぐや」の構成と具体的なミッション内容
「かぐや」は主衛星(月周回衛星)と、2機の副衛星「おきな」(リレー衛星)・「おうな」(VRAD(ブイラド)衛星)から構成されています。主衛星は高度100kmの極周回円軌道に投入されました。「おきな」はその途中の遠月点高度2400kmの楕円軌道に乗り、月の裏側の重力場計測のため地上局と主衛星との間の通信を中継しました。「おうな」は遠月点高度800kmの楕円軌道に投入され、電波を送信することで月の周りの重力場を測る役割を担いました。 |
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主要諸元
国際標識番号 | 2007-039A(主衛星) | |
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打上げ日時 | 2007(平成19)年9月14日 10:31 | |
打上げロケット | H-IIAロケット13号機 | |
打上げ場所 | 種子島宇宙センター | |
主衛星 | 形状 | 上部モジュール:2.1m×2.1m×2.8m 下部モジュール:2.1m×2.1m×1.4m アダプラトラス:φ2.2m八角柱×0.6m(暫定) |
質量 | 約2,900kg(打ち上げ時) | |
軌道 | 月周回円軌道 | |
軌道高度 | 約100km | |
軌道傾斜角 | 90度 | |
姿勢制御方式 | 三軸姿勢制御方式 | |
おきな (リレー衛星) |
形状 | 八角柱状形状(1m×1m×0.65m) |
質量 | 約50kg | |
軌道 | 月周回楕円軌道 | |
軌道高度 | 約100km×2400km | |
軌道傾斜角 | 90度 | |
姿勢制御方式 | スピン安定 | |
おうな (VRAD衛星) |
形状 | 八角柱状形状(1m×1m×0.65m) |
質量 | 約50kg | |
軌道 | 月周回楕円軌道 | |
軌道高度 | 約100km×800km | |
軌道傾斜角 | 90度 | |
姿勢制御方式 | スピン安定 |
特集
- 2009年3月27日
- 日本の月探査機「かぐや」の初期成果~月の起源と進化の謎にせまる~
- 2007年1月24日
- 世界が再び月へ!~今なぜ人類は月を目指すのか?~