プレスリリース

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国土交通省国土地理院と宇宙航空研究開発機構との
連携協力の推進に関する基本協定の締結について

平成20年10月23日

国土交通省国土地理院
宇宙航空研究開発機構

 国土交通省国土地理院(以下「地理院」)と独立行政法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)は、平成20年10月23日、両組織の協力を深め、相互の研究開発能力及び人材を活かしてより一層の総合力を発揮することにより、地理空間情報の整備・利用推進、宇宙航空の研究開発成果の利用促進及び学術研究の発展を目指した基本協定を締結しました。

 地理院とJAXAはこれまで、陸域観測技術衛星「だいち」データによる研究、超長基線電波干渉計(VLBI)による高精度観測等を共同で行い、衛星データの精度向上、2万5千分1地形図の修正、岩手・宮城内陸地震や中国・四川省の地震に伴う地殻変動観測、地盤沈下情報の把握、VLBIによる基準座標系の高精度化・深宇宙探査機の精密な軌道決定等、数々の成果をあげてまいりました。

 今後、両機関は、これまでの共同研究によって構築された協力を発展させ、地球観測衛星及び科学衛星の利用の継続のほか、通信・測位衛星等の利用の分野でもより一層協力関係を強化し、社会の安全・安心に役立つ取り組みの実施や学術研究の発展に貢献することを目指します。

 この基本協定は、両機関の業務分野における研究・事業協力、職員の交流、連携協力を推進するために必要な両機関が所有する技術情報等の提供等を主たる内容としており、具体的な相互協力を円滑かつ効果的に実施していきます。


参考資料-1  「だいち」の地図への利用(268KB)
参考資料-2  「だいち」による地殻・地盤変動監視(312KB)
参考資料-3  VLBI分野の協力(324KB)