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超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)によるE-Mail伝送実験
「宇宙から、メリークリスマス」 実施結果について

平成20年12月25日

宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の基本実験の一環として、初のE-Mail伝送実験(外部インターネット網との接続試験)を実施し、成功しましたのでお知らせいたします。これにより、「きずな」の通信システムはE-Mailにおいて地上のインターネット網とシームレス(継ぎ目無し)に接続できることが検証できました。

 なお、12月19日1時38分ごろ(日本時間)に、「きずな」の状態を示すテレメトリ信号の一部に異常がみられましたが、E-Mail伝送実験には問題がないことが確認できたため、予定通り実験を実施しました。

 伝送実験用のメール配信先については、クリスマスメッセージを送る趣旨でJAXA外部から広く募集をすることとし、JAXAホームページ上で、参加登録の受付けを実施しました。この結果、非常に多数のご登録をいただきましたことに感謝申し上げます。

  • 1.実験内容
    「きずな」へのメール送信は、JAXA筑波宇宙センターに設置した直径1mの小型地球局から行い、「きずな」で中継後、もう一方の同じ型の地球局で受信され、JAXAネットワークのメールサーバを経由して、各送信相手先に送られました。


  • 2.実験参加募集期間 平成20年12月4日(木)〜平成20年12月22日(月)17時まで


  • 3.メール送信(実験)日 平成20年12月24日(水)


  • 4.送信メール総数(あて先登録総数) 79,240通
    ※「きずな」による伝送は完了したものの、送信後、「あて先不明」などで不達となったメールが約7,900通あります。
    ※また、携帯メールの受信設定によっては自動的にフィルターがかけられ、受信していないケースも想定されます。



【実験概要イメージ図】