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人工衛星・探査機による貢献 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)

後期運用中

超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)とは

「きずな」(WINDS)は、アジア・太平洋地域のデジタルデバイド解消とギガビット級のインターネット通信技術の確立を目的にJAXAと国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が共同で開発した衛星です。
2008年2月23日にH-IIAロケット14号機によって打ち上げられたきずなは、同年6月よりJAXA、NICTが主体となる基本実験及びWINDS利用実験会員(H18 が主体となる利用実験(H18年総務省が公募)を開始しました。
JAXAは基本実験として、衛星搭載ミッション機器の機能性能確認実験及び通信システムの有効性を確認するための地上局との通信実験などを行い、2011年6月までにこれらを完了しました。
さらに、この間に発生した東日本大震災においては、地上通信インフラが損傷する中で岩手県内に立ち上がった複数の災害対策本部間のために衛星経由のインターネット環境を提供し災害の復旧支援に貢献いたしました。

「きずな」は、設計寿命である5年を超えた2013年4月より後期運用へ移行し、JAXAは社会実装化実験を、NICTは後期基本実験を実施しています。
社会実装化実験の一例として、大規模地震災害時の地上通信インフラの被災を想定して、日本医師会との協力で、医療支援現場におけるきずなの利用実験を行いました。平成25年から27年までの3年間毎年実施したこの実験では、きずなの提供する高速インターネット回線とウェブ会議システムを使って、日本医師会と各県医師会との間での医療情報の共有を行うとともにハイビジョン映像伝送による被災状況の伝送を行い、被災地の状況把握に役立つことが確認されました。
JAXAではこれまでの実証実験などにより、宇宙と地上のネットワークをつなぐ衛星を使った超高速・大容量の通信技術の有用性を示すことができ、今後これらが実用として展開されるものと期待されます。

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2015年7月29日 更新

南海トラフ大震災を想定した衛星利用実証実験で「きずな」を用いた通信訓練を実施

南海トラフ大震災を想定した衛星利用実証実験で「きずな」を用いた通信訓練を実施

2015年7月29日、JAXAおよびNICTは、日本医師会が実施する「南海トラフ大震災を想定した衛星利用実証実験(防災訓練)2015」において、大規模災害時に通信網の回線断が予想される各県医師会に地球局を設置し、「きずな」回線によるインターネット環境を提供しました。
また、NICTが所有する小型車載局から「きずな」回線を介してハイビジョン映像伝送および災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)を利用して仮想被災地との情報共有を行いました。
画像:可搬型VSAT(高知県庁)

超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の特徴

より快適な通信環境を実現する最先端技術が満載

広域性・同報性・耐災害性といった衛星通信の特徴を活かして、IT社会で必要とされる高速大容量通信を実現するとともに、国内のみならず国際的なインターネットアクセスの超高速化、特にアジア・太平洋地域の超高速通信の実現を目指しているのも特徴です。

高速インターネット網が行き届いていない地域の「デジタル・ディバイド解消」、いつでも・どこでも高度な医療を提供できる「遠隔医療」、離れた地点間の学校、研究者の交流を可能にする学術・教育分野での応用など、データ通信のより有効な使い道が現実のものとなっていきます。

主要諸元

国際標識番号 2008-007A
打ち上げ日時 2008(平成20)年2月23日 17:55
打ち上げロケット H-IIAロケット14号機
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
形状 縦3m×横2m×高さ(タワー含む)8m
箱型構体
質量 約2,700kg(静止軌道上初期)
軌道 静止衛星軌道(東経143度:暫定)
軌道高度 約36,000km
軌道傾斜角 0度
軌道周期 約24時間
姿勢制御方式 三軸姿勢制御方式

チームリーダが語る私たちのミッション(平成18年掲載)

プロジェクトマネージャ 中村 安雄

WINDSは、全ての人々が「いつでも・どこでも・安心して」高速通信サービスを受けられること、本当の意味での「ユビキタス社会の実現」のための、きわめて実利用に近いプロジェクトであることに大きなやりがいと責任を感じています。

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