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イタリア宇宙機関(ASI)、ノルウェー宇宙センター(NSC)、
フランス国立宇宙センター(CNES)との間の機関間協力協定の締結について

平成22年9月30日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)は、イタリア宇宙機関(ASI)、ノルウェー宇宙センター(NSC)、フランス国立宇宙センター(CNES)との間で、それぞれ協力協定を締結いたしましたので、お知らせいたします。

1.イタリア宇宙機関(ASI)
(1)署名日・場所
 9月27日(月) チェコ(プラハ)  ※第61回国際宇宙会議の期間中の会合で署名
(2)署名者
 JAXA理事長(立川 敬二)及びASI総裁(エンリコ サジェッセ)
(3)協定概要

  • 2004年の協力関係促進のための機関長間の共同声明の後、協力が具体化したため、平和目的の宇宙開発利用の協力に関する枠組・実施条件を明確化するもの。
  • 主として、宇宙科学、地球観測、宇宙輸送、国際宇宙ステーション・宇宙環境利用、教育訓練での協力を検討する。
  • 機関間会合を毎年開催する。
  • 具体的協力の実施取決めに適用する一般条件を定める(知的財産権の扱い、物品・技術情報の交換手続き、損害賠償権の相互放棄等)。
(4)現在の主な協力状況
  • 2009年に災害監視協力に関する合意文書を締結し、フィジビリティ・スタディやデモンストレーション等の協力を実施中。
  • 推進系の技術開発の協力可能性について、初期検討を実施中。

     ASIとJAXAの調印の様子


2.ノルウェー宇宙センター(NSC)
(1)署名日・場所
 9月28日(火) チェコ(プラハ) ※第61回国際宇宙会議の期間中の会合で署名。
(2)署名者
 JAXA理事長(立川 敬二)及びNSC長官(ボー アンダーセン)
(3)協定概要
  • 平和目的の宇宙協力促進のため、協力分野と調整手続きを定める。
  • 主として、宇宙科学(観測ロケット等)、地球観測、宇宙輸送、地上局運用、宇宙通信、研究開発での協力を検討する。
  • コンタクト・ポイント間で情報交換を行い、有望なプロジェクトが特定されればフィジビリティ・スタディを行う。
(4)現在の主な協力状況
 宇宙科学(観測ロケット)、衛星データの受信・伝送

  NSCとJAXAの調印の様子


3.フランス国立宇宙センター(CNES)
(1)署名日・場所
 9月29日(水) パリ(CNES本部)
(2)署名者
 JAXA理事長(立川敬二)及びCNES長官(ヤニック・デスカタ)
(3)協定概要
  • 1996年の「宇宙分野における長期協力の準備に係る機関間取決め」の後、協力が具体化したため、平和目的の宇宙開発・利用の協力に関する枠組・実施条件を明確化するもの。
  • 主として、宇宙輸送、ISS利用、地球観測、宇宙科学及び探査、基礎技術研究、地上ネットワーク運用の協力を検討する。
  • 機関間会合を毎年開催する。
  • 具体的協力の実施取決めに適用する一般条件を定める(知的財産権の扱い、物品・技術情報の交換手続き、損害賠償権の相互放棄等)。
(4)現在の主な協力状況
  • 2006年にJason-2衛星による宇宙放射線共同観測実験に関する合意文書を締結し、協力を実施中。
  • 2009年にインデューサーに関する合意文書を締結し、共同研究を実施中。

     CNESとJAXAの調印の様子


(参考)第61回国際宇宙会議URL:(参考)第61回国際宇宙会議URL:www.iac2010.cz