(独)宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、平成23年度打上げの「第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1:Global Change Observation Mission 1st - Water)」に対し、広く皆様に親しみを持っていただくため、平成23年7月1日(金)〜8月31日(水)の期間で愛称を募集したところ、多くの応募をいただきました。最終的に以下のとおりと決定いたしましたので、お知らせいたします。
- 選考結果 愛称「しずく」 ローマ字表記は「SHIZUKU」
- 選定理由
- 「しずく」は最も多くの応募を得た愛称であり、また、第三者商標権等の観点でも大きな懸念はないため。
- 一滴の「しずく」が雨となり、海に流れ、水蒸気になり、さらには氷にもなる、その循環を観測するからという提案理由や、水の一滴一滴を大切に観測してほしいという期待がこめられた提案理由が多くあり、これらはGCOM-W1のミッション内容を的確に表しているため。
- 応募状況
応募総数 20,998件 うち有効応募総数 20,377件 「しずく」提案者数は1,392名
- (総数内訳)
- ホームページ 8,784件
応募用紙 11,605件
ハガキ等 609件
注)今後は「しずく」提案者全員に認定証・記念品を送付します。また、その中から抽選で1組2名様を種子島での打上げ見学にご招待いたします。
(参考)
「第一期水循環変動観測衛星 GCOM-W1」について
地球上の水の動きを調べることは、地球環境の変化のしくみを理解する上で重要です。
「地球環境変動観測ミッション(GCOM:Global Change Observation Mission)」は、地球の環境変動を、全地球規模で長期間(10〜15年程度)に渡って宇宙より観測するミッションです。
GCOMには水循環変動観測衛星(GCOM-W)と気候変動観測衛星(GCOM-C)という2つのシリーズがあり、GCOM-Wは地表面や大気中より自然に放射される微弱な電波をキャッチできるマイクロ波放射計を搭載し、降水量、水蒸気量、海洋上の風速や海面水温、土壌内の水分量、海の氷の面積、積雪の深さなどの水に関する様々な物理量を観測します。GCOM-W1は、このGCOM-Wシリーズの1機目の人工衛星です。
GCOM-W1が観測したデータは、地球環境変動の研究や気象予測、漁業などに活用されることが期待されています。
GCOM-W1についてさらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
http://www.satnavi.jaxa.jp/project/gcom_w1/index.html