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人工衛星による宇宙利用 水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)

後期運用中

水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)とは

「地球環境変動観測ミッション(GCOM: Global Change Observation Mission)」は、地球規模での気候変動、水循環メカニズムを解明するため、全球規模で長期間(10~15年程度)の観測を継続して行えるシステムを構築し、そのデータを気候変動の研究や気象予測、漁業などに利用して有効性を実証することを目的としたミッションです。

GCOMには水循環変動観測衛星(GCOM-W)と気候変動観測衛星(GCOM-C)という2つのシリーズがあります。マイクロ波放射計を搭載するGCOM-Wは降水量、水蒸気量、海洋上の風速や水温、陸域の水分量、積雪深度などを観測します。

水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)は2012年5月18日に打ち上げられ、水蒸気や海面水温、土壌水分や雪氷などの変動を捉えた観測データを観測から2.5時間以内に配信しています。観測データは気象庁など主要機関に配信され、天気予報や海洋速報など、私たちの生活に役立てられています。また2018年2月には、全球海氷面積の最小値を観測し南北両極での海氷面積の減少傾向を明らかにしています。
設計寿命の5年を経たことから、2017年10月26日に後期運用へと移行しました。

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2019年4月10日 更新

日本気象協会天気予報専門メディア「tenki.jp」における衛星全球降水マップ(GSMaP)実況・予報情報の公開

日本気象協会天気予報専門メディア「tenki.jp」における衛星全球降水マップ(GSMaP)実況・予報情報の公開

JAXAは日本気象協会と協力して、GSMaPを用いた予報情報の提供に向けて開発を行って参りました。2019年4月10日より、GSMaPによる降水実況および予報情報が、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」にて、「tenki.jp×JAXA 世界の雨雲の動き」と題した新サービスとして、提供が開始されました。tenki.jpはWebサイト・アプリを含めた年間ページビュー数は約40億PV、PC・スマートフォン向けWebサイトの月間最大ページビューは約4.2億PV(2018年9月)等、非常に利用者の多い天気予報専門メディアです。

水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)の特徴

宇宙で回る世界最大の回転アンテナAMSR2

「しずく」に搭載される高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)は、地表や海面、大気などから自然に放射されるマイクロ波とよばれる電磁波を、7GHzから89GHzまでの6つの周波数帯で観測するセンサです。
自然に放射されるマイクロ波の強度は、物の性質や含まれる水分量、表面の状態や温度などで決まり、周波数ごとに異なるのですが、非常に微弱なものです。
AMSR2はこのような微弱なマイクロ波を地上700kmで受信し、そのマイクロ波の強さを非常に高い精度で測定することができます。例えば、AMSR2で海面から放射されるマイクロ波の強度を測定することにより、0.5度の精度で海面水温を知ることができます。

地上からのマイクロ波を受信するAMSR2のアンテナ部分は、1.5秒間に1回転のペースで地表面を円弧状に走査し、1回の走査で約1,450kmもの幅を観測します。
この走査方法によって、AMSR2はわずか2日間で地球上の99%以上の場所を観測することができます。
アンテナの直径は衛星搭載用の観測センサとしては世界最大の約2m、回転部分は高さが約2.7mで、重さは約250kgもあります。AMSR2は、このような大きくて重いアンテナ部分を、1.5秒間に1回転という速さで、1日24時間、5年以上も休まずに回転し続けることができます。

主要諸元

国際標識番号 2012-025A
打ち上げ日時 2012(平成24)年5月18日 1:39
打ち上げロケット H-IIAロケット21号機
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
形状 2翼式太陽電池パドルを有する箱形
4.9m×3.0m×奥行5.1m(太陽電池パドル両翼端間17.7m)
質量 約1,900kg(打ち上げ時)
軌道 太陽同期準回帰軌道
軌道高度 約700km (赤道上)
軌道傾斜角 約98度
昇交点通過地方太陽時 13時30分 ±15分

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