高速再突入実験機(DASH)については、平成14年2月4日夕刻(日本時間)サンチャゴ局において電波を受信しました。同実験機の機能はほぼ正常ではあるが、ロケット側搭載部の一部と未分離であることがほぼ確認されました。
さらに、2月4日23時28分から2月5日6時17分(いずれも日本時間)まで鹿児島宇宙空間観測所における第1可視において、次のような軌道、搭載機器等の状態の確認を行いました。その結果、
これらの搭載機器等の状態を精査した結果、実験機はロケット側搭載部の一部から未分離であることが確実となり、また、ロケット側からの信号によって実験機搭載計算機上に設定されるはずの分離許可の条件が成立していないことも判明しました。この第1可視において、分離コマンドを送信しましたが、分離はできていない状況です。
この状況下での分離の可能性については、現在あらゆる角度から検討しているところでありますが、困難な状況です。
なお、未分離の原因については、昨日設置した「高速再突入実験(DASH)調査特別委員会(委員長:上杉教授)」において鋭意調査検討することとしております。