KM-V1SIM大気燃焼試験は、M-VロケットのキックモータKM-V1のノズル改修の一環として、平成15年3月11日16時30分点火により、能代ロケット実験場において行われました。
このノズル改修はノズルスロートの材料を従来のグラファイト材から3次元織りカーボン・カーボン複合材(3D-C/C)に変更するもので、今回の試験では3D-C/C材の焼損特性と熱構造強度を確認することが主な目的でした。
試験手順は順調で、主推力、モータ内圧、ノズル及びモータケースの歪・温度・振動等、合計28点の計測項目についての良好なデータと良質な光学記録が取得されました。
現在までに得られた主な計測結果は、
最大推力 | 約43kN (約4.4トン) |
最大内圧 | 約2.6MPa (約27気圧) |
全燃焼時間 | 約90秒 |
です。当日の天候は曇り、気圧1025hPa、気温0℃、北の風10m/sでした。
関係各機関ならびに浜浅内地区をはじめとする地元の方々のご支援・ご協力に深甚なる謝意を表します。