M-V-5号機は日本標準時の平成15年5月9日13時29分25秒、ランチャ設定上下角80.8°、方位角90.2°で発射されました。第1段並びに第2段の飛翔は正常で、発射205秒後に第3段モータに点火されました。第3段の飛翔も正常で発射後350秒に第4段と分離されました。
米国航空宇宙局からの連絡によれば、ゴールドストーン局とキャンベラ局は、日本標準時の13時52分と15時21分にそれぞれ探査機の電波を受信し、追跡を続行しています。その情報から探査機は予定通りの惑星間軌道に投入され、太陽電池パドルの展開、サンプル収集装置の伸展、太陽捕捉など一連のシーケンスが予定通り行われたことが確認されました。
宇宙開発事業団の小笠原追跡所は、発射後110秒以降、第3段の電波を受信しました。
軌道に乗ったMUSES-Cの国際標識は2003-019Aとなり、「はやぶさ」と命名されました。
なお、光学班は発射後215秒までM-V-5号機を追跡しました。
本日の天候は晴、東の風2.5m/sでした。
この実験においてロケット及び探査機の電波追跡に協力された宇宙開発事業団、宮崎大学、米国航空宇宙局並びに実験実施に協力された関係各方面に感謝します。