プレスリリース

航空宇宙技術研究所 このプレスリリースは航空宇宙技術研究所(NAL)が発行しました

小型超音速実験機(ロケット実験機)による
第1回飛行実験について(7月15日付)


平成14年7月15日
航空宇宙技術研究所

小型超音速実験機(ロケット実験機)の飛行実験について

平成14年7月15日
独立行政法人航空宇宙技術研究所

 本日7/15日は、昨日からの24時間の現場立ち入り禁止制限が解除されたことを受け、実験機およびロケット落下地点の調査作業をおこなう予定です。午前中は両現場周辺の調査、午後は主に周辺の安全確保に関する作業を実施いたします。なお、第一回の原因調査委員会を7月19日に開催する予定です。




原因調査委員会の設置について

平成14年7月14日
独立行政法人航空宇宙技術研究所

 平成14年7月14日午前10時31分(日本時間)豪州ウーメラ実験場において、小型超音速実験機(ロケット実験機)の飛行実験を実施いたしました。実験機は打ち上げ直後にロケットから脱落し、飛行実験は失敗いたしました。本実験の失敗に伴い、本日原因究明のため、相原康彦東京大学名誉教授を委員長とする下記の原因調査委員会を設置しました。

構成

委員長: 相原康彦(東京大学名誉教授)
委員: 近藤恭平(東京大学名誉教授)
委員: 中島 俊(宇宙科学研究所)
委員: 小林 修(東海大学教授)
委員: 後藤昇弘(九州大学教授)
委員: 佐木誠夫(宇宙開発事業団)
委員: 中村富久(宇宙開発事業団)



小型超音速実験機(ロケット実験機)飛行実験に関する報告

平成14年7月15日
独立行政法人航空宇宙技術研究所

1.経緯

 平成14年7月14日午前10時31分(日本時間)豪州ウーメラ実験場において小型超音速実験機(ロケット実験機)の飛行実験を実施いたしました。実験機は打ち上げ直後にロケットから脱落し、飛行実験は失敗いたしました。なお、現地の人員の被害はありません。また施設の被害についても、豪州側の安全運用連絡担当官から被害の無い旨の報告を受けております。

2.対応

 係る事態を受け、同日7月14日、調査対策チームを所内に設置するとともに、相原康彦東京大学名誉教授を委員長とする原因調査委員会を設置いたしました。調査対策チームは飛行実験直後より、原因究明に必要な情報収集を開始しております。今後速やかに原因の徹底的な究明にあたる所存であります。今後の本研究開発にあたっては、係る原因調査委員会の結論を踏まえ、万全を期して参る所存であります。

3.現地調査状況

 飛行実験データ及び監視カメラからの画像等の分析を行い、原因究明に必要な情報を収集しているところです。飛行実験場の安全管理を行う豪州側の要請により、落下したロケット及び実験機周辺への24時間以内の立ち入りが制限されたため、ロケット及び実験機の詳細な調査については本日7月15日より開始します。




小型超音速実験機(ロケット実験機)飛行実験の画像

画像をクリックすると拡大表示されます。
打ち上げ連続写真(1)
打ち上げ連続写真(1)
打ち上げ連続写真(2)
打ち上げ連続写真(2)
打ち上げ連続写真(3)
打ち上げ連続写真(3)
打ち上げ連続写真(4)
打ち上げ連続写真(4)
打ち上げ連続写真(5)
打ち上げ連続写真(5)
打ち上げ連続写真(6)
打ち上げ連続写真(6)
打ち上げ連続写真(7)
打ち上げ連続写真(7)
   
ロケットブースターの異常飛行
ロケットブースターの異常飛行
実験機の落下状態(1)
実験機の落下状態(1)
実験機の落下状態(2)
実験機の落下状態(2)
ロケット実験機落下状況調査(1)
ロケット実験機落下状況調査(1)
ロケット実験機落下状況調査(2)
ロケット実験機落下状況調査(2)
ロケット実験機落下状況調査(3)
ロケット実験機落下状況調査(3)

NAL プレスリリースアーカイブスへ