プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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熱帯降雨観測衛星(TRMM)打上げ3周年記念国際シンポジウムの開催

平成12年10月6日

宇宙開発事業団
郵政省通信総合研究所

 郵政省通信総合研究所、宇宙開発事業団、米国航空宇宙局が共同で開発した熱帯降雨観測衛星(TRMM)は、現在も順調に観測を続けており、本年11月28日で打上げ3周年を迎えます。このミッションでは、技術的には降雨レーダを世界で初めて衛星に搭載し、科学的には水循環のプロセスを3次元的に捉えるなど、非常に挑戦的な目標を設定しました。このミッションの科学的成果としては、海陸を問わない3次元的な降雨の定量観測、エルニーニョなどの年々変動に伴う熱帯地域の降水量分布の定量的な把握、衛星センサによる初めてのグローバルな土壌水分推定、さらには、4次元データ同化による天気予報精度向上等、着実に成果を上げています。これらの成果および将来の降水観測ミッションの展望について紹介するために、2000年11月28日(火)午後1時30分より、三田共用会議所において、「熱帯降雨観測衛星(TRMM)打上げ3周年記念国際シンポジウム」を、別添1のとおり開催いたします。どなたでも参加いただけますので、多くの方々のご来場をお待ち申し上げます。





-開催のお知らせ-

郵政省通信総合研究所、宇宙開発事業団、米国航空宇宙局が共同で開発した熱帯降雨観測衛星(TRMM)は、これまで順調に観測を続けており、本年11月28日で打上げ3周年を迎えます。
このミッションでは、技術的には降雨レーダを世界で初めて衛星に搭載し、科学的には水循環のプロセスを3次元的に捉えるなど、非常に挑戦的な目標を設定しました。このミッションの科学的成果としては、海陸を問わない3次元的な降雨の定量観測、エルニーニョなどの年々変動に伴う熱帯地域の降水量分布の定量的な把握、衛星センサによる初めてのグローバルな土壌水分推定、さらには、4次元データ同化による天気予報精度向上等、着実に成果を上げています。
3年2ヶ月のミッション達成を目前に控え、これらの成果と、将来の降水観測ミッションの展望についてのシンポジウムを開催いたします。

降雨レーダーによる台風の観測例
(上:水平断面、下:3次元表示)
日時 2000年 11月28日(火) 午後1時30分〜午後5時10分
場所 三田共用会議所 3階会議室 (地図)
東京都港区三田2-1-8
最寄交通機関
JR 田町駅より徒歩20分
都営地下鉄三田線 三田駅より徒歩20分
営団地下鉄南北線 麻布十番駅より徒歩7分
都バス 二の橋下車 徒歩2分
問い合わせ先 熱帯降雨観測衛星(TRMM)打上げ三周年記念国際シンポジウム 事務局
宇宙開発事業団 地球観測データ解析研究センター内
担当: 勝又 敏弘
電話: 03-3224-7066
E-mail: trmmcont@eorc.nasda.go.jp
ホームページ: http://www.eorc.nasda.go.jp/TRMM
主催 郵政省通信総合研究所 (CRL) 宇宙開発事業団 (NASDA) 
米国航空宇宙局 (NASA)
後援 科学技術庁


<プログラム>


1. 開会挨拶

13:30 - 14:00 山之内秀一郎 (宇宙開発事業団 理事長)
結城章夫 (科学技術庁 研究開発局長)
田中征治 (郵政省 技術総括審議官)

2. 基調講演

14:00 - 14:25 古濱洋治
(宇宙開発事業団 理事)
熱帯降雨観測衛星(TRMM)ミッション達成の意義 -その技術的成果-
14:25 - 14:50 ガッサム・アスラー
(米国航空宇宙局 地球科学局長)
米国NASAの地球観測計画とTRMM -日米国際協力の結晶-
14:50 - 15:20 休憩

3. 一般講演 -これまでの成果と将来計画-

15:20 - 15:50 中澤哲夫
(日本TRMMプロジェクトサイエンティスト, 気象研究所)
TRMMが切り拓く熱帯気象学の新たな展開
15:50 - 16:20 ロバート・アドラー
(米国TRMMプロジェクトサイエンティスト,米国航空宇宙局)
地球の水・エネルギー循環解明への挑戦
16:20 - 16:40 中村健治
(日本ATMOS-Aプロジェクトサイエンティスト, 名古屋大学)
降水観測技術衛星(ATMOS-A)、2周波降雨レーダによる全球降水観測
16:40 - 17:00 エリック・スミス
(米国GPMプロジェクトサイエンティスト,フロリダ州立大学,米国航空宇宙局)
国際協力による全球降水観測衛星 (GPM)計画 -米国でのとりくみ-

4. 閉会挨拶

17:00 - 17:10 飯田尚志 (郵政省通信総合研究所 所長)