宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
【目的】
【結果概要】H-IIAロケット試験機2号機を平成14年2月4日(月)11時45分に打上げた。
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:2号機の打上げで機能・性能データが取得された項目 |
総項目数 | 未取得項目 | |
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1段基本テレメータ (131 Kbps ) |
540 | 2 (LE-7Aエンジン燃焼圧) |
2段基本テレメータ (131 Kbps ) |
750 | 0 |
1段技術テレメータ (1.3 Mbps ) |
160 | 4 (SRB-A歪み、SSBノズル温度、SSB加速度、1段エンジン部音響) |
2段技術テレメータ (768 Kbps ) |
15 | 0 |
VHF-GPSテレメータ (131 Kbps ) |
1 (1項目当たり50データ) |
0 |
上記未取得項目については、いずれも他の項目にて評価が可能
LE-5Bエンジンの燃焼圧力変動は1号機と同レベルであることを確認した。
試験機1号機と同様、LE-5Bの燃焼圧力変動(推力変動)により、機体が応答していることを確認した。衛星搭載部の振動レベルは、予測範囲内であり、問題ない。
振動解析で衛星内部の応答を確認し、疲労に関する評価を行う。(2号機と同様)。尚、ADEOS-II、MTSAT-1Rについては解析結果を衛星側で評価し、振動レベルが許容範囲内であることを確認済み。
なお、さらに信頼性を高めるため、振動レベル低減策を検討中(LE-5B噴射器の改良等)
■ | LE-7Aエンジンの改良型液体水素ターボポンプインデューサ、固体補助ロケット、複数衛星打ち上げ用フェアリングなどの試験機2号機で適用した技術を含め、良好な飛行実証データが得られた。 |
■ | これまでの評価の結果、試験機1号機からの反映事項も含め、各コンポーネントにおける機能・性能が概ね良好であることを確認した。 |
■ | 検討事項については、H-IIAロケットの信頼性をさらに向上させるため、適切な処置を講じる。 |