宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
強化事項 ・・・ (工場駐在) |
製造技術専門家(主として企業OB)を招聘し以下に示す 工程審査等を実施 ・・・ 特殊工程技術・管理に関する審査・確認 非破壊検査データの評価、製品のワークマンシップ確認、重要特性の傾向評価、品質システムの評価を実施。 |
業務: | ヒューマンファクタ分析ハンドブックの作成、品質ヒヤリハット活用 ハンドブック作成、これらの定着化活動。 特殊工程技術(溶接・ロウ付け)の改善 |
成果: |
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(1) 「NASDA/企業との連携強化」 | |
対策: | i)具体的事例を取り上げワークショップを開催する予定、 ii)企業の品質責任を有する部長等との意見交換会、 iii)企業の社内研修会等への協力等・・・多様な方法にて徹底 |
(2)「設計/製造側とのコミュニケーション強化」 | |
対策: | 製造担当側に、製造品目がミッション達成にどの様な影響度を与えるかを、図面等に重要性情報を記載して伝える |
(3)「形式的な書類審査による受入検査からの脱却」 |
組織名称 | 規格 | 認証取得年月日 |
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宇宙輸送システム本部 種子島宇宙センター |
ISO9002:1994 | 平成12年10月20日 |
宇宙輸送システム本部 | ISO9001:1994 | 平成13年8月30日 |
衛星総合システム本部 | ISO9001:1994 | 平成13年12月4日 |
宇宙輸送システム本部 角田ロケット開発センター |
ISO9002:1994 | 平成14年3月8日 |
技術研究本部 試験技術室 |
ISO9001:2000 | 平成14年6月12日 |
宇宙環境利用システム本部 | ISO9001:2000 | 平成14年11月(目標) |
本社(*) | ISO9001:2000 | 平成15年3月(目標) |
(*)役員、企画部、総務部、人事部、経理部、業務部、安全・信頼性管理部、国際部、高度情報化推進部、施設設備室 |
不具合発生に係る人間要因(ヒューマンファクタ)を明らかにするために、Leplat & Rasmussen(1987)によって考案された手法。最近、様々な産業分野(建設、電力、航空機、鉄道等)で応用され始めた。
分析の基本は、責任追求ではなく対策志向であり、分析過程で人間行動の流れを中心にアプローチすることにある。事象のチェーンによって発生した不具合の発生過程の分析に適しているため、記述の特性上、インタフェース調整や連絡等の情報の流れが比較的多い場合に効果を発揮する。
再発防止対策は、複数ある要因事象の全てに行うのではなく、最も効果的な部分を選び処置する。図式化されたツリーの中から不具合を防止するために排除しなければならない変動要因(排除ノード)、変動要因の連鎖を断ち切るポイント(ブレイク)等を検討することにより対策の手がかりを与える。