宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
8:44:09 | 大気圏突入開始 |
8:49:00 | RCCパネル裏側及び前縁部桁後ろの温度上昇が開始した。これは8:44:09〜8:49:00に高温ガスがRCCパネルに進入したことを示している。 |
8:52:00 | 温度及び歪みデータから、高温ガスが前縁部桁隙間から翼内部に進入した。その直後、リアルタイムテレメトリ及びデータレコーダデータの配線が高温ガスにより加熱が始まった。 |
8:52:16 | 1番目のセンサ故障が発生した。 (データレコーダ左翼上部圧力センサ) 次の4分間で164個のセンサが故障した(大部分は最初の2分で故障)。最後に確認されたセンサ故障は8:56:24。 |
8:52:05 | フライトコントロールシステムが左翼抵抗増加を検知し対応した。 |
8:53:46 | 地上から目撃された1番目の破片が脱落。カルフォルニア海岸横断20秒後。破片は翼上面または熱防護システムの一部と思われるが、厳密には判明しない可能性あり。 - この時間帯に、(1)内部アルミ構造体損傷の可能性、(2)アルミのデブリの影響と思われる通信途絶が13回あった。 |
8:54:20 | 機体空力の大きな変化を観測した。これは左翼が損傷したことを示し、地上からも複数の破片脱落が観測されている。 |
8:56:16 | 油圧ライン温度が異常上昇したことから、この時点までに高温ガスが左主脚格納庫に侵入したことが解る。 |
8:58:09 | 破片脱落を伴う機体空力の大きな変化を観測した。これに対応して補助翼の角度の急激な変化が起こっている。 |
8:58:56 | この時点までに全ての左主脚タイヤ圧力及び温度データ喪失。 格納庫内の損傷の急激な進行を示す。 |
8:59:29 | 引き続き、進行した左翼損傷により、機体空力の大きな変化があった。これに対応してコロンビア号は、右ヨージェットを4機全て噴射した。 |
8:59:32 | ミッションコントロールセンター(MCC)において、全てのテレメトリデータの受信が不能となった。 |
9:00:14 | データレコーダのデータ喪失。 |
9:00:23 | ビデオ画像により確認された機体の破壊。 |
5月7日(水)日本時間に公聴会が開かれ、USA社ホワイト氏、NASAフライトディレクタ・ ヒル氏らが出席し、以下の項目について説明および質疑応答がなされた。